おまたせしました 2

 コンフ○ティス。今回利用したのは、薬のメーカー(米国・日本)、飼い主、獣医、ペットビジネス関連のサイト等を調べ、できるだけ多くの立場の意見・情報をとるように心がけた。しかし、これまたネットからの情報だけあって、最新かつ正確であるかどうかや信頼性については保証できない。まず、その点をご了承いただきたい。
 まず、総評(爆)。コンフ○ティスほど、商品の歴史が浅いのに、飼い主さんとペットビジネス関係者(獣医・獣医学を学ぶ学生・ペット関連商品のプロバイダー)の意見に賛否両論あり、真っ二つに分かれている商品はないと思う。

                                                                                                                                                          1. +

 コンフ○ティスは、飲むノミ・ダニ予防薬。服用は毎月1回。主成分はスピノサド。スピノサドは、農薬としても使用されている。天然物由来だが毒性はある→だから害虫に効く
 利点としては、投与後、短時間で全身に効き始めること。経口投与後2〜4時間で、血液中に拡散し、30分以内にノミを殺す。体表には、薬剤のニオイも油の残留物もないので、投与される犬も嫌がらないし、乳幼児のおられるご家庭では安心して使えるかも。
 あるサイトによれば、米国ではコンフ○ティスは、犬のノミ予防の目的だけのために使われているとある。ネコこそ自分の体を舐めるから利用価値があるし、メーカーのHPではネコに服用させても問題ないような事を書いているけれど。なんでかな〜?
 そして、この製品にも短所はある。
 まず、使用可能な犬が限定されている。体重2.3kg未満、生後14週間未満の犬には使用できない。妊娠中の犬、泌乳中の犬、または発作を起こす犬には使えない。なお、痙攣の持病がある犬がコンフ○ティスを服用することで症状が悪化するケースが見られるという。

 次に、犬によっては副作用が出る可能性がある。スポットタイプでも副作用はあるけど、出る場合は重篤なケースが多いような印象を受けた。
 最も一般的な症状は嘔吐。初回使用時に嘔吐することが多く、服用を重ねる毎に、症状は少なくなると言う。その一方で、毎回、服用後2時間を経過すると体調を崩すという報告もある。
 別のサイトでは、他のスポットタイプの薬剤投与に比べて、嘔吐・食欲不振・下痢・鎮静等の症状を呈する率が非常に高いという。中には、犬には健康問題がなかったのにもかかわらず、服用後24時間も嘔吐し続け、失調し、心拍数が42にまで低下したケースも報告されている。飼い主個人は、膵炎・糖尿病は元より、持病がある犬は絶対使用すべきではないと結論づけている。
 一方、オーストラリアのペット関連サイトでは「コンフ○ティスは安全である」としていて、嘔吐する率もスポットタイプに比べて「ほんの0.5%高いだけ」という。嘔吐させないために、服用時には1回分の食事と一緒に与えること←他のサイトは「少量」としている。また、体重に合った量のコンフ○ティスを与えることを推奨している。それでも嘔吐してしまったら、翌日同じ量のコンフ○ティスを1回分の食事とともに与える。そうすることで、嘔吐する率は劇的に減るという。

 なお、その他の副作用は、機能減退・倦怠感・食欲不振・協調失調・下痢・痒み・震え・ヨダレ・発作等。
 特に気をつけなければならないのは、フィラリア予防薬との併用。イベルメクチンとコンフ○ティスを同時に服用しなくても、体内にあるイベルメクチンの量が一定量以上で、そこへコンフ○ティスを服用させた場合、震え・痙攣・ヨダレ・発作・協調失調・瞳孔拡大・失明・見当識障害等の症状が出る可能性がある。
 メーカー(米国)はイベルメクチンとの併用については副作用の可能性を認めてHP等で注意を喚起している。しかし、日本のサイトにはイベルメクチンとの併用に関する記述はない。
https://www.elancopet.jp/owner/confortis/faq.aspx
↑メーカー(日本)のHP 。
服用に際しては、必ず獣医さんに相談の上、利用する薬剤すべてを効果的に利用できると確認した上で、コンフ○ティスを使用してください。
 さらに、アレルギーの問題。犬が食べやすいように味を付けるため、豚のタンパク質が入っている。まれに豚肉にアレルギーのある犬がいて、アレルギー症状を呈することがあるらしい。
 まぁ、最初から、アレルギー持ちのルーシーに、飲み薬を使うことは考えなかったけれど、調査後の印象は「想像以上にややこしい薬かも」ということ。
 また、メーカーの情報を見るに「薬は、本当にペットのために作られているのか?」と感じることが多い。どうも彼らはペットと同居する人間ばかり見ている気がする。確かに人間にノミ・ダニの被害を及ぼさないようにすることは重要だけど、ペットの健康を守ることも同じくらい重要ではないか。
 メーカー(米国)のサイトでも妊娠中・泌乳中の犬に服用した場合のデータを取っていなかったり、長期使用や他の治療薬との併用等の情報が少なかったりと調査不足は否めない。本当にペットの健康を考えているのか?と疑いたくなってしまう。

 それにね、ここからは完全に私見なんだけど・・・。
 フィラリアの薬は服用して虫を駆除した後、成分が排泄物と一緒に体外に出てしまう。薬剤は体内に残らない。コンフ○ティスの効果が一定期間、持続するというのなら、1ヶ月間、体内に留まらせるための成分が薬剤の中に入っているということ。ルーシーの場合は、こういうものがアレルギー症状を引き起こす傾向があるので要注意である。

 今回の調査はここまで〜。
 こんなもんで、どやっ(爆)!!