久しぶりに本を紹介。『イヌを長生きさせる50の秘訣』『犬の老いじたく』の2冊。

 まず『イヌを長生きさせる50の秘訣』から。この本をお勧めする理由は、著者が獣医さんであり、かなり具体的な情報が提供されているだけではない。シニア犬だけでなく、年齢に関係なく応用が効くと思われるからだ。
 たとえば、
 冬場に犬の体を効果的に温める省エネ暖房の方法
 とか
 自分の犬が太ったor痩せたと判断するのに、体のどの部分を触ってチェックしたら良いのか
 とか
 どんな目ヤニに気をつけるべきか
 とか
 乳腺腫瘍は初期にどのように現れ、どのように進行するのか
 とか。
 環境づくりから運動、食生活まで、普段の生活に役立つ情報が多い。個人的に役立ちそうだと思うのは第4章「病気やケガのサインを知って早期発見」症状別に書いてあるので、いざという時に確認し易い。
 「どこからが下痢で、どこからが軟便か」なんて、知っているようで知らないことだったし。

 次に『犬の老いじたく』。こちらは、犬が近々シニアを迎える飼い主さん、またはシニアならではの問題(例:食への執着からゴミ箱あさり)を呈するようになったという飼い主さんに薦めたい。著者は、実はルーシーがお世話になった先生だ。この本は、ご自身や生徒さんのワンちゃんを見送った経験から書かれたものだ。
 第三章『老犬力を鍛えるレッスン』を読んだ。シニアになっても、なお教えることがあるということは、犬の老化を目の当たりにして落ち込む飼い主さんに希望を与える内容だと思う。ちなみに、ルーシーにも、少しずつ導入しているところ。
 例えばレッスン1の後ろ歩き。6才を超えたら元気なうちから後ろ足を意識して使うように考案されたもの。
 レッスン3のスローモーション歩きは、バランス感覚を磨き、脚力を鍛えることになるそうだ。

 なお、2冊とも散歩の意義を説明している。
 前者では、1)リフレッシュ、2)肉体的運動、3)しつけの機会。
 『散歩時の運動効果は「ダイエット」ではなく、体がなまらないように「エクササイズ」をしていると思って下さい。(中略)むやみにフルパワーで走り回らせると関節疾患やケガの元になり、そのわりに大してカロリーは消費されません』とあった。そのとおりだと今になって痛感している。
 後者では、1)運動、2)社会化、3)リフレッシュ。
『散歩の意義は、犬の年齢とともに変わっていく。老犬にとって一番大切なのは「リフレッシュ」』
 ルーシーの場合は、まだ運動かな?筋力維持が必須だし。お互いにリフレッシュ散歩ができるように頑張りたいと思う。

 チャンスがあったら、是非手にとってみてください。