初期の初期

 ルーシーが再び足を舐め始めた。放っておくと、1日で皮膚に炎症が出るから直ぐに病院へ。
 ちなみに、まだ血圧の薬を飲んでいる。(た)からの又聞きだと、30日間飲み続けて再検査とか。診察のついでに、先生から直接説明してもらった。
 「この子は、初期の初期の腎不全です。」
 元々タンパク質の分解・吸収が上手くないことから、腎臓に負担がかかり老化が進んでいる。老化が進むと腎臓機能が落ちて血圧が高くなり、高血圧のせいで、腎臓にさらに負担がかかる・・・というデス・スパイラルフィギュアスケートじゃないよ(笑)
 血圧をコントロールすることで腎臓への負担を減らせると先生は考えている模様。
 で、一生、血圧を抑える薬を飲み続けなくちゃイカンらしい。
 ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
 初期の初期の白内障に、初期の初期の腎不全
 「もちろん腎不全の方が優先事項です」と先生。白内障は白くなってからでも対処はできるけれど、腎臓はそうはいかないから・・・ということらしい。 
 でも、コイツには、アレルギーに剥離骨折、関節の変形もあるんですけど・・・。
 「昔は、血液検査で腎臓に関連する項目の数値を見るくらいしか検査の方法はなかったんですよ。今では尿検査でアルブミン等の値が見られるようになったので、病気の初期の初期までわかるようになったんです。」
 うーん、喜んで良いのか、悪いのか(爆)。
 我ながらアホだと思うんだけどさ。
 検査をする度にボコボコと悪い点が見つかるんだもん(TOT)。脾臓の腫瘤のあたりまでは「早く見つかって良かった」と思っていたのだけど、だんだん検査が嫌になってきちゃった。
 獣医さんに健康診断をお願いした段階で、その後の結果によっては治療を引き受けることを覚悟しなきゃいけなかったのに、どうもその部分が甘かったと思う。日常のルーシーを見ていると、勝手に「異常なし」で戻ってくると思っていたし。
 悪いところが見つかって、早いうちに手当をすれば、ルーシーは長生きできるんだと自分に言い聞かせてはいるけれどね。
 その反面「知らなきゃ知らないで明るく楽しく生活できたんじゃないか?」と思う自分もいる。
 そりゃ、寿命は短くなるだろうけど。
 少なくとも、最後の最後まで、晴れ晴れした気分で毎日を送れたんじゃないかと。
 「あの運動もダメ、このおやつもダメ」と、いろんなことをあきらめたり、制限だらけの生活を送るよりも、明日のことは分からないけど、お互いガハハと笑って過ごせたんじゃないかと。
 人間ならともかく、犬の一生は非常に短い。
 だからこそ、毎日笑顔で過ごすことが何よりも大事だと思っているのに。
 知ってしまったがゆえに、ずっと頭上に厚い雲がかかっている感じがする。ルーシーには症状もなければ、表面上は何の兆候も見られないから、なおさら怖い。
 それが飼い主と犬にとって良いことなのか?
 本ブログでは健康診断をお勧めしてきたけど、そこも疑問になってきた。
 ・・・すんません、ちょっと弱気になっとります。