ペットロス
先日、あるドラマを見た。リタイヤ世代の夫婦のオムニバス。タイトルがペットロスだったから。
まぁ、ドラマ自体はペットのことと言うより、中年夫婦の関係が中心だったけどね。
ふと、考えてしまったよ。
いつか、そういう日が自分に来たら、自分はどうするんだろう?と。
ドラマの中の妻は、犬の看護をやり尽くしたためか、愛犬の死後しばらくして「また犬を飼おうか?」と夫に訊く。ドラマの終盤だった。妻の本気度は分からなかったし、ドラマの中で、この夫婦が次の犬を飼ったかどうかも分からないけれど。
自分は、そんな気になるんだろうか?と。
お友達の中には「その時のため」と、先住犬が元気なうちに、多頭飼いを決心した人も多い。これまでにペットロスを実際に経験して、どれだけ大きなダメージかを知っておられるからだろう。
また、ある飼い主さんは、朝食のパンを口にする度に亡くなったワンコを思い出し、毎朝泣いておられたそうだ。自分で自分のダメージに当惑し、家族が心配して「新しい子を飼ったら?」と言われたとか。
それまでは積極的に犬に関わることはなかったのに、ワンちゃんが亡くなって「家の中が真っ暗になって、その日のうちに新しい子を探しに行った」という男性もいた。
そこは容易に理解できる。
(あ)が個人的に驚いているのは、新しく迎えたワンコを見たからだ。
だって亡くなったのは1匹なのに、新しい家族は2匹以上ということが多い。
量が増えているのだ。
ある飼い主さんは、大型犬を飼っておられたのだけれど、病気でなくした後、同種の小型犬を、なんと同時に3匹も飼い始められたそうだ。
まぁ、先代ワンは生前、手厚いケアを受けていたし、亡くなったのは相当のショックだったろうと思う。それに、新しい家族を迎えるのは縁があってのことだ。だけど、一度に3匹って、どれだけ大きなダメージだったんだろう?
個人的には「ボーダーをもう一匹欲しい」と何回思ったことか。
それでも、ルーシーみたいなヤツが先住犬では、新しい子は可哀想だと我慢してきた。そのうち、こちらもボーダーを育てる体力も気力もなくなってきた。仮に今迎えたとして、60代半ばまで頑張れる自信もない。おまけに、親が看護を必要とする年代に入ってきて、これから迎えるとしたら、その子は、いろんな面で我慢を強いられるようになる。それは可哀想だ。うちには、犬の世話を託せる子供もいないのだし。
ルーシーが最後になるのかなぁと思う。
その時のペットロスが、どれほどのダメージかは想像しかできないのだけど。
それは自分で耐えなきゃいけないことなのだろうなぁ。
義母は義父が亡くなってから麻雀が生きがいになっているという。自分で「生きがい」と言えるものを見つけられたのは、本人は元より、家族にとってもラッキーなことだ。
(あ)は元来インドア派。ルーシーがいなくなったら、完全インドアになるだろうなぁ。
ボチボチ犬以外の趣味探しを始めなきゃ。
って、ルーシー以外に見つかるかは全く自信がないけど・・・。