老化と医療 2

 以前に当ブログでもふれたけど。
 犬や猫が、癌や内臓疾患などの大きな病気以外で死亡する場合、一番多いのが腎不全なのだとか。
 老化に伴い、腎臓の機能とサイズは減っていき、働かない部分が75%に達すると生命を脅かすことになるとか。
 N先生は「(個人的な見解ですが)、犬や猫は生まれた瞬間から、腎臓の消耗は始まっていると考えています」と仰っていた。成体になるまで腎臓は成長しているから分からないだけで、栄養を摂取し、老廃物を排出することは、生きていく上で不可欠なプロセスだ。成体になってからは、腎臓は消耗する一方なのだそうだ。

 現在の検査では、主に血中クレアチニンを検査しているけれど、これには問題がある。腎臓の機能低下が75%まで進まないと分からない。つまり、腎不全である事実を確認するのみ。

 最近、新しい検査方法がネットで紹介されていた↓
 この方法だと、犬の場合、腎機能が40%低下した段階、クレアチニンによる検査よりも9ヶ月も早く(猫は17ヶ月も早く)確認できるそうだ。また、痩せ気味のワンちゃんでも検査できるそうだ。その時点で手が打てるなら、余生について――その長さは分からないけれど――少なくとも苦痛や不快感を軽減して送ることができるだろう。

 この方法は、標準化され定着するまで、まだ時間が必要だろうけど、これから健康診断を受けさせようという飼い主さんは、獣医さんに一回尋ねられたらどうだろうか?
https://www.idexx.com/small-animal-health/solutions/articles/sdma-diagnose-kidney-disease.html