老化と医療 1

 外部に出されていた血液検査の結果が先日郵送されて、先月の健康診断の結果が全て揃いました。
 とりあえず、腎臓のサイズも血液の関連項目にも大きな変化はなく、胆泥以外は問題ナシ。
 (正常値域内ですが、総コレステロールが増えてたくらい。 立派な中高年 笑)
 問題ナシと言っても、腎機能の低下を防ぐため、ここ約1年ほど、血圧の薬を服用してのハナシです。
 それがなければ、もっと腎臓は消耗・萎縮していることでしょう。N先生には感謝しています。
 老化は防げないけれど、早期に手を打って、ゆるやかにすることはできる。
 ルーシーの場合は、腎臓の老化スピードが速いことが分かって、早めに手を打つことになりました。
 若い頃から、健康な状態でもベンチマークをとっていたから、可能だったと思います。

 個々の犬について、それぞれの臓器の機能レベルや、老化の傾向を早く見極めておけば、対処し易いと思います。
 「ウチの犬は若いから健康診断は必要ない」、「日常の生活で問題はなさそうだから必要ない」と思われる飼い主さんは多いでしょう。実は(あ)もそうでした。
 でもね。
 今回の検査で言われました。
 「病気じゃなくて、老化ですからねぇ」
 「これから検査する度に、何かしら(異常が)出てきますからね」
 (あ)には、警告めいて聞こえました。
 獣医さんにとっては、老化=病気じゃないんだよね。
 老化は、生涯の終焉に向かうプロセスであって、積極的に治療はしないんだわ。
 症状や進行のスピードを緩和することはしても、外科手術で一発解決できるものでなければ、治療はしない。
 何か問題があっても、それを持ったままで生きていく。完全解決はない。
 苦痛や不便があれば、可能な限り軽減するための医療なんだなぁと。

 とすれば、医療が、限りなく完全に近いカタチで解決・対処できる年齢は、もっと短くなるのでは?
 だから、若いワンちゃんであっても、見た目が健康なワンちゃんであっても、健康診断を始めて欲しいと思います。<続く>