13歳に寄せて 2

1月後半に義母が軽い脳梗塞で、また2月半ばに実父が心不全で入院。ありがたいことに2人とも回復して退院したけれど、一時は「老老老介護」になるのではないかと恐怖しました。

「老老老介護」は(あ)が以前から一番危惧していた事態。義母と実の両親3人が介護年齢になり、ルーシーも犬生の最終ステージ。今回の騒動までは、それぞれの親は個別にゴールを迎えるものと思っていました。しかし同時多発もあり得るし、さらにルーシーのゴールも重なるかもしれないと。

ぼんやりと優先順位は考えてきて、自分ができることも、また時間も限られることは理解していました。それでも同時多発では誰かがゴールを迎えたときは、自分に後悔が残ることになるだろうと。

ルーシーの医療に関しても、ある程度考えなければならないと思いました。幸い大きな病気もなく13歳を迎えましたが、これから発病する可能性は十分あります。その時に、どこまで治療を受けさせるかを、あらかじめ自分の中で決めておきたいと。

その第一歩が健康診断。13歳になる前日。実は11月あたりを予定していたのですが、ルーシーはいきなり寒がりになり、腹毛を剃るのにしのびなく。それでも5月では気温次第で、毛が生えそろう前に蚊が出てくる可能性もあるので。

検査方法は、以前と同じ血液検査・レントゲン・腹部エコーが中心。ですが、前回から獣医さんには「気になるところ」を箇条書きにして、あらかじめお渡しするようにしました。

「気になるところ」とは、大きな問題ではないかもしれない、季節的かもしれない変化です。

1 腎臓・膵臓・肝臓・膀胱
腎臓については老化スピードを抑えるため投薬中。エコーで腎臓の大きさを確認してもらい、投薬の内容や量が適正かを判断。
→レントゲンで消化器、また腹部エコーで3つの臓器を確認。肝臓・膀胱に異常は見られない。腎臓は前回より萎縮しているけれど、投薬内容を変える必要はない。

こちらから依頼はしていなかったけれど、胆嚢も確認してもらえた。胆泥が若干溜まっているのを確認。投薬などの治療は特に必要ないレベル。

残念ながら膵臓は最も検査が難しい。レントゲンやエコーでも写らないことが多く、血液検査で判断するしかない。

2 眼(特に左目) 
9月頃にあったこと。季節的な問題かもしれないけれど、粘り気のある目やにが多かったので。

→涙には2種類あって、成分が水分と脂分。ルーシーの場合は水分がドライアイのギリギリ。季節的なものかもしれないので目薬を投与。

3 脂肪種の経過
全部で5か所ほどできていて、発見する度に細胞診で良性の診断をもらった上で現在経過観察中。

→特に変化なし。

4 シャックリと嘔吐
最近、食事の直後や、その後しばらくしてからシャックリ。そして時々嘔吐するように。
気温が急激に低下・上昇する日によく見られた。

→おそらく季節的なものと判断。

5 歯と口臭 
先日アクシデントで前歯を欠損。その他欠損している歯があるか、治療が必要かを確認。

→摩耗などは見られるけれど、歯髄が出て抜糸が必要なものは見られず。欠損箇所は経過観察。

最近になって口臭が強くなってきた。スケーリングが必要?

→歯石はあるにはあるけどスケーリングを要するほどではない。歯垢が増えているので歯磨き粉を変える。

6 陰部と肛門
以前もあったが、最近よく舐める。見た感じでは問題はなさそうだが、炎症を起こしていないかを確認。

→炎症は見られない。

ウ●チをお尻の毛に付けることがあり、こちらが尻尾を持ち上げて処理しようとすると非常に嫌がる。

→レントゲンで背骨〜尻尾周辺を確認。骨には痛みを起こすような異常が見られないが、肛門の直前に憩室ができ、ウ●チが滞留しているのが見られた。元より段階的にシニア用のフード替えているので、経過観察を続行。

<続く>