ボール

 昨日は、夜遅くに仕事の依頼が入ってきて、その日中に日記を書くのを断念。だから、これは昨日の話。(ま、こういうことはよくあって、結局書くことすら忘れちゃうんだけど。)
 いつものように夕方公園に行ったら、黒ラブのルイちゃんが遊んでくれた。ルイちゃんは体は大きいけれど、遊び方がとても優しい。逆にルーシーの方が相手の耳を噛もうとしたり、乱暴なところが目立つ。相手が優しいのを良いことに、良い気になって相手をいじめたり、傍若無人になったりしないで欲しいと思うほどだ。一方、ルイちゃんは走り回るのも好きらしく、ルーシーも彼女を追いかけることでエネルギーを発散していた。時折、向かい合って相手の次の動きを読もうとする。そんな時のルーシーは、片方の足を地面から少し上げて、耳をピンと立て、相手の動きに集中し、タヌキから牧羊犬に変身する。周囲のワンちゃんや飼い主さんには騒がしく、さぞ迷惑だろうけど、ボーダーコリー本来の姿が見られる瞬間は少ない。ちょっとだけ我慢してやってください。
 そうこうしていると、サンタちゃんがやってきた。サンタちゃんは、おとなしくて、とても賢い。ボール遊びが得意なのだが、ボールを拾ってお母さんのところに持って行くと、すぐに投げられて、また自分はそれを追いかけて走らないといけない。それが分かっているから、ボールを拾っても、すぐにはお母さんに届けない。少し離れたところで、ボールを前足の間に置いて、休みながらお母さんが自分を呼ぶのを聞いている。お母さんも、賢いサンタちゃんを心から愛していて、毎日朝夕の散歩はもとより、手作りのおやつまであげている。ルーシーがおこぼれをもらうことも多い。
 しかし、今日は、サンタちゃんの表情が悲しげである。他のワンちゃんにボールを取られて、食べられてしまったそうだ。そのワンちゃんの飼い主さんは、すぐに病院に行っただろうけれど、破れているとはいえゴム製のボールである。食べたワンちゃんが無事だったら良いのだけれど。
 訊けば、予想以上に多くのワンちゃんがボールを食べてしまう経験をしているようだ。ルーシーも、スポンジのようなボールを囓って、カケラを食べてしまったことがある。この時はボールをすぐに取り上げたので大きな問題にならなかった。このボールをルーシーに二度と与えないようにしているけれど、犬は総じて他のワンちゃんの物を欲しがる傾向があるから、公園などでは珍しいものに惹かれることもあるだろう。特に食い意地が張っていて、洗濯ネットや植木鉢まで食べようとするルーシーである。気をつけないといけないなぁ。