昼間の散歩

 今日は、珍しく昼間に散歩をしてみた。予想どおり、大ブーイング。体が黒いので、日向を歩くのが苦手なのだ。ちょっとは涼しくなったのだからと、なだめすかして歩く。
 パン屋の軒先にリードをつないで、少し買い物をしようと思いついた。私が買い物をしている間、ルーシーには冷たい水をやり、日陰で少し休ませようと思ったのだ。ルーシーをつなぐ場所は、透明ガラスの自動ドアの少し前である。ガラス越しに私の姿がバッチリ見える場所なので、本人も不安にならないはずだった。
 ところが、同じ軒先でラティスで囲われた場所に、パン屋の飼い犬がいたようで、ルーシーは思いっきり吠えられた。領海侵犯だもの、そりゃ当然の反応だ。ところが、ルーシーには相手の姿が見えないが、声はすぐ近くからするため、パニックを起こした。私の姿がガラスごしに見えているので、私に向かって「何なのよ〜!」と、吠えだしたのだ。ガラスの前にはレジがあって、2名の店員さんが客の応対をしていた。いつもと同じように応対してくれていたのだろうが、こういう時は「頼むから早くして」と思う。店から急いで出ると、用意してやった水は、ほとんど口を付けていなかった。
 日向を1時間以上も歩いたせいか、見知らぬ場所に行ったせいか、それとも姿の見えない犬に吠えられてビックリしたのか、家に入った途端、ルーシーは寝てしまった。フテ寝かもしれない。