カラーとイージーウォーカー

 ルーシーは夜の間に迷子札を囓っていたらしい。迷子札は100円玉くらいの大きさでプラスチック製。朝、クレートから出そうとすると、ルーシーはなかなか動かず、上目遣いに、こちらをうかがっている。見れば、クレートの床には、迷子札の破片が落ちていた。本人は、自分が悪さをしたことは理解しており、私に怒られると思っていたようだ。ったく分かってんなら、どうしてやるんだよ。
 ボーダーは首周りから胸あたりの毛が長く、カラーに擦れたり絡んだりするので、家の中ではカラーを外しておいた方が良いそうだ。ルーシーは首が細いので、散歩の途中で抜けないカラーを選ぶのが大変。とりあえず、しつけ教室で推奨しているプレミアのハーフ・チョーク型のカラーを着用することにしたのだが、着脱には、複数の箇所を緩めたり締めたりしなければならない。面倒くさいのと、家の中で体を取り押さえる必要もあるのとで、ルーシーには常時着用させている。
 迷子札は、そのカラーに小さなチェーンで付けられていた。時折、迷子札が顔の前に来て、うっとうしがり、噛もうとしているのは知っていたけれど、まさか食べちゃうとは思わなかった。やれやれ。やっぱり金属製じゃないとダメかも。
 先日、U先生からイージーウォーカーという器具を貸していただき、ルーシーを散歩させた。イージーウォーカーは、ストラップが胸と胴の部分にあり、リードも胸の前で接続する。犬がリードを引っ張ろうとすると、胸のストラップが締まり、引っ張りを抑制できるという。2回ほど試したところ、確かに「引っ張り」に関して効果があったが、首が自由に動くため、拾い食いを抑制するのは難しい。それに、ルーシーはMサイズのイージーウォーカーを着用していたが、散歩の途中でストラップが脱げてしまった。やはり一長一短があるようだ。
 拾い食いと引っ張り癖の両方に対応できるものはないのかなぁ。