特技

 ルーシーの特技。
 1)頭突き付きキス
   自分の好きな人に飛びついて、相手の鼻や口にキスをしようとするのだが、勢いあまって頭突きになる。ワンちゃんの飼い主さんはもとより、近所の小学生は、5人以上も被害に遭っている。可哀想に、ルイちゃんのお父さんは唇を怪我してしまったよ。申しわけありません。

 2)掻いてるつもり
   耳の後ろあたりを手で掻いてやると、いつのまにか後ろ足を伸ばして、カイカイとばかりに動かす。ルーシーよ、キミが足で掻いているのは、(あ)の手だぞ。
 3)食事を用意している音を聞き分ける
   ルーシーの食器は、ステンレス製。大は小を兼ねると、(あ)が特大を買ってしまったのだ。台所のカウンターに食器を置くと、その音で(あ)が食事を用意していることが分かり、キュンキュン鼻を鳴らす。玄関先にいるルーシーには、こちらの姿は全く見えないし、フードの匂いも、すぐには届かないはずなんだけど。ちなみにステンレス製の鍋をカウンターに置いても、フードの代わりに玄米を計りで量っても、全く反応はない。一体、何が違うのかしら?
 4)テコでも動かん
   強い日差しは苦手。前足を踏ん張って、日陰から出ようとしない。

 5)何でも囓る
   食べられる物、食べられない物の区別なく、歯ごたえのある物はボロボロにする。そろそろ全てのオモチャが使用不可になりそうだ。手元に残っているのは、(あ)の木製ガネーシャ像のみ。インド出張のお土産である。今までタタリがありそうで使用していなかったのだが、こうなりゃガネーシャ様に天罰を下していただき、本人の自覚をうながすしかないか。ルーシーにガネーシャ様を与える際には、「動物同士、仲良くしてね」と言うつもりだけど。
 6)ウレション
   ルーシーがいたペットショップに時折訪れるが、その際には必ずウレションをしてしまう。ウレション防止のため、店に入る前には近所の公園で必ず小をさせることにしているらしいのだが、ショップの店員さんを見るや外で感じていた緊張が一気に解けてしまうのか、じょーっとやってしまうらしい。本人はものすごくハッピーなのだけど、店員さんにとっては迷惑でしかない。
 

こう書いてみると、ルーシーの特技は役に立たないことばっかりだなぁ。
 
ルイちゃん。