ジェントル・リーダー

 午後にU先生のプライベート・レッスン。ルーシーは先生が大好きな上に、今日はスコップちゃんを連れてきていただいたので、ハッピーすぎて興奮のあまり頭がおかしくなったように騒いでいた。庭で早速スコップちゃんと追いかけっこをして遊ぶ。相変わらず、スリムなスコップちゃん。走るのも非常に速い。ホームの利がありながら、ルーシーの方が息が荒い。まだまだ体力でもスコップちゃんには勝てないのかな?
 先生が持ってきてくれたジェントル・リーダーをルーシーに着用させて、公園へ出かける。マズルが締め付けられるのを嫌がり、ルーシーは道の真ん中でひっくり返って、外そうとする。車が通らないから良いようなものの、これはかなり邪魔だ。本人は「これがなければ、大好きな先生とスコップちゃんとルンルン気分で散歩が楽しめるのに〜」と必死で抗議している。器具の効果はてきめんで、リードを引っ張ることもないし、歩きながらの拾い食いも全くない。その一方で慣れない物を着用してナーバスになっているせいか、大もしなかった。

 公園でフリスビーとボール遊びをならう。モデルのスコップちゃんは、単にフリスビーとボールを追いかけるのを楽しんでいる訳ではない。先生は、スコップちゃんに「バック」「バウ(お辞儀)」「右回り」「左回り」をさせてから投げる。ルーシーなら、「いちいち邪魔くさい」と遊び自体を止めてしまうかもしれない。高度な技は別として、ルーシーも投げられた物を追いかけることはできる。ただし、周囲に気になる物があったり、「せっかく取ってきた物を(あ)に取られるのはイヤ」と思ったら、こちらまで持ってこない。ひどい時は、フリスビーをくわえたまま、(あ)から逃げ回る。追いかけっこにしてしまおうと思っているのだ。周囲に他のワンちゃんが来たら、自分が前の瞬間にフリスビーやボールを追いかけていたことすら忘れてしまう。集中力、記憶力はまだまだ子供のレベルである。
 授業終了後、公園に来たルイちゃんと取っ組み合いをする。先ほどまでフードを使って呼び戻しができていたのに、今度は全く聞く耳を持たない。「おいで」の指示を無視をして、ルイちゃんを追いかけ、どんどん(あ)から逃げようとする。窮屈なジェントル・リーダーを着用させられたから、(あ)の言うことを聞こうとしなかったのかも。
 ひとしきり遊んだら、ようやく大をした。ジェントル・リーダーを着用することは、飼い主にとっては楽だが、ルーシーにとっては、大きなストレスらしい。早く慣れてね。