体重

 このところ、ルーシーは公園の人気者だ。夕方、公園に散歩に行くと、小学生の女の子が集まっている。彼女たちは、散歩に来る犬それぞれに話しかけ、体をなでて可愛がってくれる。中には、「犬のエサをやっても良いですかぁ?」と訊いて、こちらがしつけ用に持ってきたフードを要求する低学年の子もいる。低学年の子は首から「たまごっち」をぶらさげている。さぞ忙しいことだろう。
 今日は、プライベート・レッスンの最中に高学年軍団がやってきた。彼女たちは、ルーシーの名前を覚えていて、芝生の向こうから名前を呼びながら走ってきた。ルーシーは、ちょっと驚いていたようだ。大人と違って、子供の声は高くて、大きい。そのせいか、ちょっと萎縮しているように見えた。
 それでも「可愛い」と言われると、尻尾を振って甘える。飛びついて鼻にキスをして、例のごとく2,3人に頭突きをくらわしていた。まったく乱暴な歓迎である。それぞれにフードを少量渡し、一人ずつルーシーを座らせて、ごほうびをあげるようにお願いした。