きょんちゃんは、先輩のプライドは絶対に守りたいようだ。体格差のあるルーシーを相手に取っ組み合いをしても、決して負けていない。
 ルーシーも体格差を考えてか、きょんちゃんよりも低い姿勢でアプローチする。マウンティングをしたら、相手のやる気が一気になくなってしまい、取っ組み合いができなくなってしまうからだ。
 今日は、第三ラウンドで、きょんちゃんの「押さえ込み」が出た。どうもパグの飼い主さんの間では「きょんちゃんが、あのルーシーに勝ったらしい」と噂になっているようだ。「あの」という部分が何を意味するのか、飼い主としては知りたいところだが、遊んでいただけるのは大変ありがたい。

 公園を訪れるワンちゃんの中には、日に日に大きくなるルーシーの姿を見て、視線をそらしたり、避けて通る子もいる。「遊んで〜」と誘っても、背中を向けられてしまうこともしばしばだ。昔は一緒に遊んでいたワンちゃんでも、成長と共にルーシーに対する興味を失ってしまった子もいる。(た)とも話していたのだが、これほど取っ組み合いのマッチ・メイキングに腐心する飼い主は少ないだろう。ドン・キングの仕事の大変さが少し分かった気がする。
 早くルーシーも取っ組み合いを卒業してくれないかなぁ。