ルーシー、ビール工場に行く

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 クロちゃんのお母さんから、神戸市のK台公園でボーダーコリーのしつけ教室をやっているらしいとの情報を得た。教室の具体的な日時は不明なのだが、犬も走り回れるような広い公園なので、行ってみようということになった。我が家からだと、1時間半ほどのところ。途中にKビールの工場があるので、(た)はそこで少し休憩していこうと思っていたようだ。
 Kビールの工場では、入り口でチケットをもらうと、ビール2杯とおつまみが無料でもらえる。工場のすぐそばには高速のサービスエリアもあるのだが、枝豆の季節には、遠くから観光バスがやってきて、ここでビールを無料飲みする観光客が集まる。(た)も定年後はここに入り浸るつもりだ。ビール会社にしたらエライ迷惑な客である。
 ルーシーを連れていては、さすがに工場の建物には入れないと思っていたので、敷地内で二人が交代でルーシーを見て試飲をしようと思った。しかし、動物の出入りは敷地内もいけないらしい。
 鳥インフルエンザなど、動物から感染する病気もある訳だから、食品会社としては当然の衛生対策なのかもしれない。それでも、今回は1人が敷地の入り口にある芝生の広場で犬の面倒を見ることを条件で、許してもらえた。
 一人でビールを飲んでもつまらないし、ルーシーのことが気になる。缶ビール2本とおつまみをテイクアウトさせてもらえたら良いのになぁ。そんなことを考えつつ1杯だけいただき、早々に出て(た)と交替する。残りの1杯のチケットを渡したら、(た)は、帰る時に、おつまみ2袋に替えて持ってきてくれた。
 (た)を待っている間、ルーシーは自分がなぜ待たされているのか理解できず、「お父さん、私を置いてどこに行ったの?」と、建物の方をずっと見つめていた。時折、缶ビールの形をしたバスを見て驚いていた。犬の目にも不思議な代物に見えるのだろう。
 アルコールが入ると足が重い。公園は、ここから2つほど低い山を超えたところだ。シラフのルーシーはともかく、人間二人には長い長い散歩になった。