ルーシー、沼に入る2

 いやいや、やってくれました。「ササミで呼び戻し」は順調に覚えつつあると思っていたが、沼にはワンコを引き込む魔力があるようだ。
 本日のメインイベントの「対戦」相手はルイちゃん。ベビーシッターのベテランで、非常に優しい性格の持ち主。ルイちゃんは、基本的に、お父さんの側で遊ぶため、(あ)もすっかり油断していた。ルイちゃんは、公園のはずれの特定の場所で用を足す習慣があり、取っ組み合いの最中、自然に呼ばれて、突然そこへ向かって走って行く癖がある。当然、ルーシーはルイちゃんを追いかけたのだが、その途中で沼に引き込まれてしまった。
 運の悪いことに、(あ)は水をペットボトルに入れて持参していたけれど、水を入れる容器を忘れてしまった。容器があったら、ルーシーは沼には行かなかったかもしれない。日中は比較的温度が高かったのと、アデルちゃんと遊んだ後に、ルイちゃんと追いかけっこをしたものだから、ルーシーも喉が渇いてしまったようだ。だから、今日ルーシーが沼に入ったのは、(あ)の責任でもある。
 ただし問題は、ルーシー自身が沼に興味を持ち、どうやら「ここの水は飲める」と思ってしまったことだ。先日は、さくらちゃんが沼に飛び込んで、胸までオレンジがかった茶色い水に浸かって、ジャブジャブと美味しそうに水を飲んでいた。ルーシーはといえば、木の橋の上にいるものの、頭を突っ込んで一緒にお相伴をしていた。今日は、自分から沼に行ってしまった。これは危険だぞ。
 「(沼に)入る犬は、入り続けるみたい。」と、ルイちゃんのお父さん。えー、勘弁してくれ〜。短毛ならともかく、長毛でシャンプーの度に暴れ回るルーシーである。F公園に行くたびにシャンプーなんて、とてもじゃないが、対応できない。ちなみに、ルイちゃんは水嫌いなので、沼に入る心配はないそうだけれど。
 とりあえず、噴水で汚れを落とすことにした。抵抗するルーシーの首根っこを押さえつけて、10センチほどの水に足を漬ける。足の汚れは、これで大分落ちた。冬だったのと、水がまだ綺麗なところだったから、助かったようだ。
 これで少しは懲りてくれたら良いんだけどなぁ。ダメ押しでシャンプーもしてやろうか?