ルーシー、足を洗う

 「足を洗う」と聞いて「ヤクザ稼業から?」と思ったあなた。さては、このブログを読んで下さってますね?残念ながら違いますのよ。ルーシーは、まだ立派な(?)チンピラのままざんす。では、どういう意味かというと、文字通り「足を洗う」ということです。
 晴天が二日続いても公園で1時間近く走り回れば、泥だらけになる。散歩に出かける前、嫌がるルーシーにTシャツを着せて、胸からお腹は汚れないようにしているけれど、足はそうはいかない。第二関節から下は泥がこびりつく。
 特に肉球から第二関節にかけて、スダレみたいに毛が伸びているところは、汚れやすい。ちなみに(あ)はエルヴィスと呼んでいる(エルボーの隣だから)。一時は市販のブーツを履かせて汚れないようにすることも考えたが、バカらしくなってしまった。そこまでして、散歩させなきゃいけないの?走り回っている最中に急ブレーキをかけて止まったり、方向転換をするときに、泥が付着するようだ。走り回るうちに体温が上がり、1時間後には泥は乾いてしまう。そうなると雑巾で拭き取るのは難しくなる。
 ご存じの方も多いだろうが、ルーシーは仰向け抱っこをされて、足を触られるのが嫌いである。歯を剥いたり、唸ったりするし、何よりも雑巾では時間がかかりすぎる。という訳で、昨日の夕方から風呂場で足だけを洗うようにした。
 帰宅後、玄関先でTシャツを脱がせてブラッシングをする。そして、ルーシーを抱き上げて風呂場に連れて行く。シャンプーをお湯で薄め、エルヴィスから肉球にかけて汚れた部分につけて泡立てて、シャワーで流す。洗面所で濡れた部分をタオルで拭いて、できあがり。
 そう、作業は簡単なはずなのだ。ところが、ブラッシングを終えたルーシーは、玄関のドアのところで踏ん張って、動こうとしない。(あ)が抱き上げて風呂場に連れて行こうとすると、ルーシーは腕の中で暴れて、ドアのノブで思い切り頭をぶつけた(一瞬、静かになったので、星が見えたのだろう)。こちらがシャワーであらかじめ汚れた部分を濡らそうとすると、ルーシーは巧みに足を挙げて避ける。洗い場で動き回るので、必要のないところまで濡れる。(あ)が首筋を片手でつかんで、なんとかシャンプーをつけて泡立てようとすると、ルーシーは、付けたシャンプーを舐めとろうとする。なんとか汚れを洗い流すと、ルーシーは洗面所に飛び出していく。狭い洗面所の中をガウガウ文句を言いながら、尻尾を追いかける。洗面所の床はビショ濡れだ。ルーシーの体を捕まえて、タオルで拭こうとすると、今度はタオルに噛みついてくる。
 仰向け抱っこが嫌いで、足を触られるのが嫌いで、シャンプーが嫌いで、足だけ洗うのも嫌い。U先生は「嫌がることはせんでよい」と言うけれど、嫌いなことだらけで、妥協策が見つからない。
 一体、どうせいっちゅーねん!!!!!