衝撃的な情報を得た。犬は青年期(生後9〜18ヶ月)に入ると、飼い主に対する恭順の姿勢を忘れたり、それまでに教えたコマンドに従わなくなるらしい。
 といっても、コマンドを忘れてしまう訳ではなく、人間の青少年のように反抗期を迎え、飼い主の権威に疑問を持ち始めるようだ。従って、今まで「おすわり」と言われて抵抗なく座っていたのに、急に指示に従わなくなる。「なんで座らないといけないの?」「言われたとおりに、座らなかったら、どうなる訳?」と、反抗的な態度に出るそうだ。飼い主がフードなどのご褒美を持っている場合は、相手のコマンドに従う動機があるけれど、そうでない場合には、犬の権勢意欲がムクムクとふくらんで、コマンドが聞こえないフリをしたりするそうだ。
 子犬のように、依存しなければ生きていけない時期は、相手の権威を疑うことなく、素直に従う。これは、本能としてプログラミングされているそうだ。しかし、青年期になると、反抗的な態度を露わにしたり、そうでなくても飼い主の指示を無視したりするそうだ。
 結論としては、以前に教えたコマンドに従えるかどうかを、日々確認しなければならないそうだ。そして、これに従わない場合、例えば「おいで」と言っても聞こえないフリをして来ない場合、飼い主はこれを放っておいてはいけない。子犬の時に覚えたことも、青年期に入るとリセットされてしまうからだ。この場合、飼い主は、犬のところへ行き、捕まえて叱らなければならない。青年期にリセットされてしまうと、一生そのままらしい。つまり、その後も「おいで」の指示に全く従わないことになる。
 これは本に書いてある情報と、一見違うように思える。本では「犬はリーダーに褒められたい動物だ」とあった。しかし、本の情報は、犬が人間=リーダーであると理解していることが、前提なのだろう。飼い主がリーダーだと思っていない犬は−その最たる例がルーシーなのだが−この時期に、これまで以上に厳しく教育しなければならない。今までに体力と気力を使い果たした(あ)としては、ゲンナリしてしまう現実だけど。
 「犬のしつけは忍耐だ」と、よく言われる。それと同じくらい重要なのは、飼い主の家族全員が、一貫したしつけをしなければならないそうだ。(あ)は、呼び戻しに失敗した時でも「ま、いっか」といい加減にやってしまうことがあるけれど、それはダメなのだそうだ。
 うー、あと半年も、がんばれるだろうか?自分自身に自信がないよ。