梅雨の過ごし方

 「はしり梅雨」のせいか、今日は午前中から雨がパラパラ。夕方には本格的な雨になり、排泄の関係上、しかたなく散歩に出る。
 ジッパーに毛が絡むと痛いだろうからと、Tシャツの上からレインコートを着せるのだが、ルーシーはサークルの中を逃げ回る。濡れたらイヤなくせに、服を着るのもイヤとは、とことんワガママなヤツである。
 Tシャツを頭からかぶせると、わざと口を開いて、頭を通すのを阻止しようとする。レインコートは一本ずつ足を入れるのだが、すでに通した方の足を動かして脱ごうとする。頭を下げて、前足は突っ張る。袖口や頭の部分を通すのを防ぐつもりらしい。アンタのために用意しているのに、邪魔してどうする?
 なんとか準備をしてリードを装着する頃には、(あ)は疲れてしまい、本人はブルー一色の表情である。(あ)が、玄関のドアを開けて「ホラ、ルーシー雨でしょ?だからしょうがないの」と言っても、上目遣いでこちらを睨んでいる。イヤなことをされたと、こちらを恨んでいる様子。困ったヤツだ。
 外に出なくても用がすべて足せるのなら、話は簡単だ。しかし、No.2だけはトイレシートで出来ないから、仕方がない。梅雨の間、犬の祖先は一体どうしていたのだろう?
 犬の祖先は、山の斜面に横穴を掘り、そこで寝ていたらしい。穴は体が入る程度の大きさだったそうだ。その習性が現在の犬にも残っているので、広い場所よりも狭いサークルの方が安心できると言う。雨の時は穴の中で一日を過ごし、狩りや排泄の時だけ穴から出る。排泄物が穴の中にあると病気になるのを知っていたから、外で用を足すようにしていたそうだ。だから、雨の時期は狩りにも出ず、排泄も極力最小限に抑えていたとか。
 雨の日はルーシーも、さすがに断食という訳にはいかないが、あまり水を飲まず、寝てばかりいる。ヘタに動くと、喉が渇いて水を飲む。そうすればNo.1がしたくなる。排泄を極力減らすつもりなのだろうか?しかし、これで良いのかしら?
 雨の中、外に出ても走り回ることはできないので、運動不足でNo.2が出にくい。付き合っている、こちらはズブ濡れだというのに。廊下で日中ひっぱりっこをしたけれど、そんなものでは解消できないようだ。
 もうすぐ本格的な梅雨だ。ルーシーが我が家に来たのは、昨年の梅雨の終わりだったし、子犬は頻繁に排泄するので簡単だった。体だけは大人になって、少しは我慢できるようになっているが、我慢させるのは体に悪い。梅雨を間近に控えて、運動不足の解消法を考えないといけないなぁ。