レッツ・ダンス!なのだ。3

 今回の講習会で初心者向けに出された課題は、となりのトトロのテーマ曲の1番のみ。これに使う技は、フロントオスワリ、タテ、バウ、ターン、スピン、ヒールウォーク、スピンサイド、サイドウォーク、ターンヒール、ウィーヴ、オスワリ、マテ、ヒールだ。大体、8拍ずつを一区切りにして、これらの技を音楽に合わせて行う。
・・・なんてね。とてもじゃないが(あ)もルーシーも、このプログラムすら練習できるレベルまで、到達していないじゃん!
まず、できない単体の技がたくさんある。タテの状態で8拍も待てないし(ルーシーは「マテ」は伏せた状態を維持することと理解しているから)、バウはやったことがない。スピンはともかく、ターンはできるけど苦手。すんなりクルリとは回れない。
 しかし問題はそれだけではない。ヒール(人間の左後方にいること。ルーシーには「ついて」と教えている)に慣れているルーシーは、逆の「サイド」を習ったことがない。今回分かったのだが、ルーシー自身が(あ)の顔を左後方から眺めることに慣れてしまっているらしい。(あ)が右手にフードを持ち、なんとかルーシーをサイドの位置につかせて、そのまま歩き出すと、ルーシーは左側に回り込んでしまう。そして、ルーシーが違和感を感じているのと同様に(あ)も妙な感じがした。思わず「気持ち悪〜」と言ったら、ルーシーが「そうでしょ?」と言わんばかりの表情で(あ)を見上げていた。
 特に講習会では、リードとフードを持つ手を入れ替えなければならず、これには我ながら非常にイライラした。ドッグダンスでは褒めることが重要で、褒めるにはタイミングが重要だ。それなのにフードを思うように与えられないから、褒める効果が半減する。これに対して、先生は「ヒールウォーク、サイドウォークはダンスの基本で、右手だけでフードを与えるとなると、ヒールの時はハンドラーが体を捩って犬に与えなければならない。そうすると犬はハンドラーが体を捩った状態でダンスを記憶してしまう。だから両手でフードを与えられるようにしてください。」と仰る。
 また「ヒールとサイドの両方を覚えることは、ワンちゃんの健康にとっても重要です。」と仰る。片側ばかりを歩かせていると、体半分の筋肉が強化され、バランスが悪くなるそうだ。
 次の講習会は12月らしい。それまでに、サイドウォークくらいはできるようになっていたいなぁ。