なんちゃって

 今日のニュースを見て大笑い。ドイツ人の美術学生が、兵馬俑に化けて遺跡に隠れていたところを見つかり逮捕されたそうだ。コスチュームから自分が立つ台まで自分で作成したらしく、「フル装備」のドイツ人と苦笑している中国人のお巡りさんが紹介されていた。しかし顔以外は本物そっくりだから、この人を遺跡の中で見つけるのは、間違いがあると始めから分かっている間違い探しゲームよりも難しいだろうなぁ。杭州に送還されるらしいけど、どういう罪になるんだろ?どこかのビルからパラシュートで飛び降りるよりもずっと安全だし、見ている方もハラハラせずに済む。何よりもセンスが素晴らしいではないか!
http://xmwb.news365.com.cn/zg/200609/t20060918_1107690.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000956-reu-ent.view-000
 話は変わるが、ルーシーは猫や鳩を見ると、ボーダーコリーの血が騒ぐらしい。猫や鳩を発見すると、急に集中し頭を下げて忍び寄る。その姿は、羊をまとめるボーダーコリーみたいにも見える。しかし多くの場合は、近づく途中で相手に感づかれて逃げられる。するとルーシーは「また逃げられちゃったよ」とヘッと笑ってみせる。ちっとも悔しそうでないところを見ると、逃げられて実のところはホッとしているのかも。基本的には性格はヘタレなのだ。
 ゴミ収集所の前を通ったら、中から出てきた猫と鉢合わせした。(あ)にはルーシーの背後しか見えなかったが、耳の辺りの毛が一瞬「ギョヘー!」と立ったように見えた。猫も驚いた様子。その場にすくんで動かない。ルーシーも急に相手が目の前に現れたので、どうしたら良いか分からず、相手を見つめるばかりだ。数メートル先に猫がいるのを認めた上で、こちらから近づいていくのなら、そのまま飛びかかるマネくらいはするだろう。しかし相手は至近距離内だ。先に動いた方が負けということか?両者は対峙したまま、ジリジリとした緊張した時間が流れる。
 (あ)がルーシーの背後で息を潜めて見ていると、急にルーシーは「ヘッ」と息を吐き、何も見なかったかのように歩き出した。オイオイ、猫はどうすんねん。戦うんちゃうの?ボーダーコリーの血はどうしたんだ?(あ)がブツブツ言うと、ルーシーは始めは無視していたものの「そんなこと言ったって、そんなこと言ったって、そんなこと言ったって〜」と、道の真ん中で自分の尻尾を追ってグルグル回り始めた。・・・ホントにアンタはヘタレの「なんちゃってボーダー」だね。
 またまた話は変わるが、知り合いの中国語通訳さんが教えてくれた。「ルーシー」の中国語名は「蕗茜(Luxi)」だそうだ。