大掃除のボヤキ

 今年は例年にも増して大掃除を始める気力が沸かず、コーギーのクッキーちゃんのお母さんにボヤいたところ、「何にもやる気が起きないのは鬱の初期症状らしいよ。何でも良いから自分を奮い立たせて、やってみなくちゃダメなのよ。」と言われた。これではイカンと心機一転して、遅まきながら今日から大掃除に取りかかったのだが、どうも思うように進んでいかない。
 一つの理由はルーシーである。日中の時間は短いのに、ルーシーの散歩で時間が取られること。そしてルーシー関連の物が増えたことである。グルーミング用品からTシャツ、レインコートにリード類、トイレシーツにアルミ製のクールマット。そして中身は空なのに非常にかさばるエリザベス・カラー(どうしたら小さく収納できるんだろう?)。もはや廊下の収納棚はルーシーの物で一杯である。
 二つ目の理由は(あ)が異様に物持ちが良く、なかなか捨てられない性格だからだ。穴の開いたTシャツも修繕不可になるまでツギをあて着せている。「これでもか」とツギのあたったTシャツは、濡れると模様が浮き出るほどだ。ま、これは自分でもちょっと行き過ぎだなと反省した。なぜなら冬になって、ツギのあたったTシャツは乾きにくいことが分かったからだ。そこまで反省しなかったのは「100均Tシャツといえども、取っ組み合いの度に破られ捨てるにはしのびない」という貧乏根性からだ。
 三つ目は(た)が要らぬ物まで購入するようになったからだ。
 (た)は(あ)よりもさらにタチが悪く、全く片づけられない自分の性格を自覚していない。「安かったから、アンタの散歩用に」と言ってバッグを買ってきた。安いからって・・・アンタはオバハンか?そして、そのバッグは小型犬用のキャリーバッグだった。ブツはまだ値札がついたままで放置されている。先日は「スヌーピーの商品は多いのにルーシーのついた商品は少ないから」と、わざわざバッグと携帯カバー等を買ってきた。バッグは布製で色は白。見事に汚れそうな代物だ。また(あ)は携帯は持っていないし、(た)のは折りたたみ式ではない。誰がそんな携帯カバーを使うっちゅーねん!
 最近(あ)は、とみに自分が老いたと感じるようになり、自分自身には「生活をスリムに」と言い聞かせている。購入する前によくよく考えて、無駄な物は買わない。必要のないものはどんどん捨てる。所帯は小さい方が良い。肴は炙ったイカで良いのだ。
 ボヤいてみたものの我が家の「とっ散らかり具合」を見るに、大掃除はしない訳にはいかなそうだ。来年こそはコマメに掃除して、鼻歌を歌いながら年末を迎えられるようにしよう。・・・あ、そういや去年も同じ事を考えたっけ。やっぱ私、年をとったなぁ(タメイキ)。