歩きだけの散歩

 昨日、今年最後のシャンプーを完了したので(と、こちらは心に決めているけど)、今日はもっぱら歩きだけの散歩。夕方は近所の「こみち」を歩く。
 ルーシーが自信たっぷりにグイグイとリードを引っ張るので、こちらは「お父さんに連れてきてもらったのね」と付いていったら、見事に道に迷ってしまった。こんなとこまで飼い主に似なくて良いのに、ルーシーも方向音痴らしい。給食センターの敷地を囲むフェンスにつきあたって、どうにも動けず、ルーシーの体を抱いて車道に下りた。
 排泄に関しては、ルーシーは最近まで「道路ど真ん中派」だった。そのため、できる限り車の来ないところを選んで歩くようにしていたが、舗装道路の真ん中で踏ん張っているところに偶然車が来て、こちらが慌てることもしばしばだった。ところが、ルーシーは1歳を超えた頃から土の上が好きになったようで、道路から植え込みや芝生に上がっては周囲のニオイをしきりに嗅ぎ、No.1を小出しにするようになった。
 今年の秋からは「枯れ葉派」になり、それもなぜかいつも同じところで用を足す。先日、いつものルートを辿りF公園に行ったら、目当ての枯れ葉が片づけられており、ルーシーも「アレ?アレ?」と枯れ葉を探していた。No.2にいたっては、こちらが促しても、なかなか用を足そうとせず、本人がようやく「ここだ」と決めても、ちょっと構えて「う〜ん、やっぱり違うな」と立ち上がってしまったり、姿勢を変えてみたり。歩きだけの散歩は、時間の割には歩く距離が伸びず、非常に効率が悪くなってきた。
 これは、やっぱりマーキングなんだろうか?どうでも良いから、早く済ましてくれよ。こっちは寒い中、待っているんだからさ。
 こちらのイライラが排泄を促す声やボヤキに出てきたのだろうか?ルーシーは特に地面のニオイを嗅ぎたい時に、わざとNo.2の構えをするようになった。構えをしたら、こっちが待っていることを知っているのだ。そしてニオイばかり嗅いでいるので、(あ)が「ルーシー、ウンウンないの?」と声をかけると、チラリとこちらの顔色を窺って「えー、ここよりあっちが良いかな」としらばっくれる。
 今日歩いた「こみち」は木立の中なので、山道だし積もった枯れ葉は雨に濡れて滑りやすい。こちらが悪態をつきながら、足元の悪い傾斜をそろそろと動いてルーシーの体を車道に下ろしたら、ヤツは「ヘヘヘ」と笑ってゴマかした。
 どーでも良いから、歩きにくいところでは止めてよね、ルーシー。