バック

 シツケ教室の宿題が、ルーシーが苦手とする「バック」ということで、毎日少しずつ練習をしている。ところが、これがなかなか上手くいかない。
 教えて頂いた方法のひとつが、ルーシーを立たせて、鼻面にフードを押しつけながら「バック」と声をかけながらグイと押し、ルーシーが一歩下がったところで「グッド」と褒めるというもの。
 フードを両手の平の中に入れて合わせ、親指部分を鼻面に押しつけたところ、ルーシーはグイグイと前に押そうとする。舐めるだけでなく、手のひらに歯をあてて、なんとかフードをほじくり出そうとするから困りものだ。こちらが一歩を踏み出す時に少し足音を大きくしたら、驚いて後ろに下がったけれど、それもすぐに慣れてしまった。もしかしたら鼻で押し返すことを「バック」と勘違いしているのではないか?
 声だけで「バック」と言ったところ「バ」と聞いただけでお辞儀をしてしまう。「バウ」と勘違いしてしまうらしい。うむむむ。ハンドシグナルも合わせたら、一、二歩は後ろに下がったけれど、お尻が直ぐに下がってしまう。三歩目からはお尻が床についてズリズリ。なんじゃ、そりゃー!
 「(これが上手くいかなくても)方法はいくつもあるから」と先生は仰っていた。ボールを投げて教える方法、ポールとリードを使った方法もあるそうだ。しかし問題は、後ろを見ないで下がる恐怖なんじゃないだろうか?
 次の授業まで、あと3日。間に合うのか〜!?