夢見るワンコ〜”How Dogs Think”

 犬は夢を見る。時に体をふるわせ、足をピクピク、夢に出てくる何かに向かって唸ったり威嚇するマネをする。ルーシーの場合、雨の午後昼寝をしていると、クンクンと鼻を鳴らす。寝言にしては長い。そこは我ながらソックリだと思う。Stanley Corenの"How Dogs Think"によれば、睡眠中の犬の脳波は人間のものと波長のパターンがほぼ同じらしい。
 実はネズミも夢を見るという。人間の場合、日中の活動に関する夢を夜見るケースが多いそうだが、ネズミもそうらしいのだ。どうやら起きている時に体験したことについて、夢の中で記憶をよみがえらせているらしい。日中に複雑な迷路を学習させた後、夜、夢を見ているネズミの脳波を調べたら、迷路を走っている時と同じ脳波パターンが記録されたそうだ。学習中と夢を見ている時の脳波のパターンがあまりにも似ているため、研究者は、ネズミが夢の中で走っているか、止まっているかまで分かったという。
 犬の脳は、ネズミのそれよりも複雑ではあるけれど、同じような脳波のパターンを見せるため、やはり夢を見ていると考えられるそうだ。犬の夢の内容は、いわゆる犬らしい行動らしく、獲物を探したり、鳥を追いかけたり、誰かと戦ったりというものらしい。
 犬が夢を見ているかどうかは、観察していれば良く分かるという。ウトウトし始めてから、眠りが深くなるにつれ、呼吸が規則正しくなる。平均的な体格の犬なら20分ほどで、最初の夢が始まるらしい。呼吸が浅く、呼吸のリズムが少々崩れる。筋肉がピクピクと動く。瞼の下で眼球が動く。いわゆる「REM睡眠」である。
 年齢によって犬が夢を見る回数は違うそうだ。高齢犬よりも若い犬の方がよく夢を見る。消化しなければならない経験や知識が多いからだろうか?面白いのは体格によって、犬は夢見る頻度が違うらしい。大型犬よりも小型犬の方が頻繁に夢を見るそうだ。トイプードルなどは10分に1回夢を見るが、マスチフアイリッシュ・ウルフハウンドは1時間半に1回らしい。
 ルーシーが夢を見て鼻を鳴らすということは、誰かに甘える夢を見ているということだろうか?相手は誰だろう?子犬の頃から可愛がって下さった人だろうな。U先生か、アンディ・ママさんか、クルミちゃんのお母さんか、アニーちゃんのお父さんか、クーちゃんのお母さんか、ルイちゃんのパパさんか?(あ)は、個人的に、昔お世話になったペットショップの男性店員さん(ルーシーの初恋の相手)ではないかと思うのだ。

里帰りして初恋の人?にあまえまくりの頃