インドな一日

 運転免許の更新で、久しぶりに神戸に出かける。神戸には6年ほど勤めていたが、その間の楽しみといえば、もっぱらインド料理とケーキを食べることだった。神戸のインド料理は、どちらかというと本場に近いそうだ。地元にインド人コミュニティがあるからかもしれない。
 今回は目的を絞って神戸入りした。1つ目は、コウ○グローサーズでタンドーリ・チキンのペーストを買うこと。2つ目は、まだ行ったことのないインド料理レストランへ行くこと。
 相変わらずコウ○グローサーズには、カラフルなラベルが並んでいたが、東南アジア諸国の食材となぜか韓国系食材が幅をきかせていた。タンドーリ・ペーストは、以前の2種類から1種類に減っていた。ちぇ。
 とりあえず必需品を確保して、いざレストランへ。ハンター坂近辺のマンションの一室である。
 レストランには通常歓迎ムードがあるものだが、こちらは金属製のドアが閉じていた。おまけにドアには赤いサンスクリット文字が何やら書かれている。こちらは一人だったこともあり、ドアをノックした後、「すいませ〜ん。おじゃましま〜す」と声を掛けて入る。

 部屋の内部からは全く返事がない。玄関口で何回か声を掛けるが、人の気配はない。さては営業時間外なのかと確認したら、12時半とランチタイム真っ最中ではないか!それなのに誰もいないなんてアリ?
 マンションから出て、そこからほどないGロードに向かう。ここは神戸ではかなり歴史の長いレストランだ。ところが・・・看板に標記されていない!さては、また別の場所に移動したのか?
 途方に暮れて、さっきのマンションに戻る。そこまで入れ込んでいた訳ではないが、この展開ではど〜〜も気になる。気になると、調べたくなるのだなぁ。
 今度は一人のインド人女性が出てきた。「良いですか?」と訊いたら「良いですよ」と中に案内される。一応部屋の中はレストラン風になっているが、他は一般住宅と変わらない。廊下からは台所が丸見え。恐ろしい数の鍋が並び、揚げていないサモサが山積み。ふと部屋の窓から外を見たら、なぜかベランダに戸棚がしつらえてあり、そこにも恐ろしい数の鍋が並ぶ。う〜〜ん、タダモノではない。
 トイレを借りて席に戻る際、目に入ったのはインドの映画?どうやらアクション物らしい。もう一人のインド人女性が食い入るような目で画面を見ている。そして先程の女性もサモサを揚げながら、台所の入り口から画面を見ていた。

 料理はベジタリアン食なので、動物性タンパク質はカッテージチーズのみ。インド料理とはいえ、若干塩味が薄い気がした。(あ)もルーシーの影響で肉味が欲しくなっちゃったのか?
 塩が足りないのを補填するかのように、最初に出されたマンゴージュースと最後に出てきたチャイはメチャメチャ甘かった。