基準って何だ?

 二週間前、血液検査で総タンパク質(TP)とアルブミン(Alb)の値が基準参考値を下回っていることが分かり、ドッグフードの量を増やして、タンパク質の吸収率が低いのは疾患によるものかどうかを確認することになった。今日は二回目の血液検査。今後の食事内容と体重管理のことも相談したくて動物病院へ。
 結果から言うと、良いのか悪いのか、よく分からないのだ。
 この二週間でルーシーの食事は、ドッグフードの量が10%割り増しとなり、一日トータル220グラム。(あ)の計算では150グラムが最低量だから、それよりも70グラムも多い。運動の面では、天気が悪い日が多かったため歩きだけの散歩にしたから全体的な運動量は減ったと思う。毎朝ルーシーの体を触るたび「ん?太ったんじゃない?」と思っていた。
 確かに体重は増えた。12.4キロだったのが12.8になっていた。ところが、総タンパク質は前回4.9だったのが4.7に減り、アルブミンは、2が2.3に増えていた。ちなみに基準参考値は総タンパク質が6.0〜8.0、アルブミンが2.6〜3.9である。
 先生は「基準参考値は参考だから、それを下回ったとしても即病気という訳じゃない」と仰る。総タンパクはともかく、アルブミンは食事量が増えたことで値が増えたんだから。病気だったら、こういう結果は出ないだろうし。(詳しい説明はなかったが、アルブミン値が増えていたことで、先生も安心されたように見えた。)現在の食事量を一ヶ月続けて、それでも体重が13キロをちょっと超えるくらいのレベルにまで乗らなかったら、その時もう一度考えましょう。
 オカラがタンパク質の吸収を抑制していないかを訊いてみたところ「可能性は全くないとは言えないが、この二つの値に関しては考えにくい」と再び言われた。それはさておき、食事量を増やすのは構わないけれど、股関節に負担にならないようにしないと。そのための体重の基準は?
 ルーシーの場合−−あくまでN先生のご意見だけれど−−理想体重は13.3キロくらいとのこと。そのレベルに体重を維持すれば、走り回ることもOK。ただし、ジャンプはダメ。おそらくフリスビーや紐付きボールの遊びもダメってことなんだろうなぁ。
 前に係っていた獣医さんは、中〜大型犬は痩せていれば痩せているほど良いと考えているようで、あの超スリムなピーターX君くらいが「ちょうど良い」と仰っていた。その基準でいえば、ルーシーなぞ太りすぎということになろう。
 家に帰って遅い朝食を食べたら、ルーシーのお腹はポコンと出ていた。お腹を撫でながら「オマエ、流行のメタボリックになっちゃうかもよ」と話す。ルーシーはチラリとこちらに目をやり、鼻から大きなタメイキをついた。