新しいお友達

 クルミ・ママさんの紹介で、新しいお友達と出会う。はな・ママさんとゴールデンの桃子ちゃんである。
 桃子ちゃんはルーシーと年齢も近いが、非常に賢いワンちゃんだ。フリスビーやダンスだけでなく、セラピードッグとしても活躍されているとか。特にフリスビーでは大会に参加され、入賞の賞品のおかげでドッグフードはしばらく購入していないとか。親孝行だなぁ。
 桃子ちゃん本人は、知らない場所に来てもママさんが近くにいれば全く安心している様子。日差しが強かったので、フリスビーを追いかける合間に木陰でゴロンゴロンと仰向けにひっくり返っていた。ここらはゴールデンちゃんらしい。一方、ルーシーは、桃子ちゃんが気だての優しいワンちゃんであることを見抜き、邪魔をしても怒られないと思ったのかハーディングをしかけていた。相変わらず進歩のないヤツである。


 ペットとしては人気犬種で当然絶対数も多いゴールデンだが、フリスビーの大会では珍しい方で「大会はボーダーのオフ会みたい」と笑っておられた。大会に出場するワンちゃんの犬種としては、コーギーも多く、最近ではウィペットも増えてきたとか。
 以前通っていた教室のレトリーちゃんの飼い主さんもそうだが、ゴールデンの飼い主さんは二匹目もゴールデンという方が多い。また飼い主さんたちは、オフ会やイベントも頻繁に開催しているそうだ。訊けば、大がかりな組織がつくられていて、はな・ママさんはその中の支部長さんだそうだ。
 「桃子と一緒なら、どこにでも行く」と仰る時のママさんの笑顔を見ると、桃子ちゃんと非常に充実した毎日を送っておられるんだなぁと思う。三○屋のソフトクリームを御馳走になった後、ママさんが夕飯のおかずを購入するために店内に入ったら、桃子ちゃんは目でママさんを追いかけていた。戻ってきた途端、飛びついて顔をペロペロ。ちなみにクルミチャンとルーシーの視線は、コロッケの入った紙袋に注がれていたが。

 クルミ・ママさん、はな・ママさん、ありがとうございました。また遊んでやってください。