Imagination Runs Wild

 「フニクリ」がまだ完成していないのに、次の曲を考えるのは間違いだろうか?(た)に言わせると、大きな間違いらしいけど。言われるまでもなく、自分だって一曲くらいは完成させないといけないと重々分かっている。
 ルーシーは飲み込みが速い方だと思う。しかし根本的なコマンドの意味を理解していなかったり、コマンドではなく記憶に従って動いたり、連続技にすると一つ一つの技をきちんとやらなかったりと、こちらのフラストレーションが貯まることも多いのだ。このまま「フニクリ」が完成しなかったら、どうしよう?「パシフィカ」のテンポが速いからと、途中で「フニクリ」に曲を変更したから、ルーシーは今のところ一曲も完璧に踊れないのだ。
 せめて想像の世界では、今まで習った技全てをルーシーが身につけ、一緒に楽しく踊れると思いたいじゃん。こっちだってモチベーションが下がりっぱなしだもん。そういう訳で、(あ)はコソコソと次の曲探しをしてきた。
 ルーシーの場合、キビキビと動ける青空(そら)ちゃんとはスピードが格段に違う。ルーク君のように、褒められることがご褒美ではないし、ジャンプなどの大技もできない。
 それでも「あんな風に踊れたら良いなぁ〜」と思い、まずは"Cartoon Heroes"という曲を選び、先生に意見を伺う。「良いんじゃないですか」と先生。(先生は大体の場合、こちらの無理なお願いを優しく聞き入れて下さるのだが、後で「やっぱ無理」と、こちらがアキラメるケース多し。反省。)「ルーシーのイメージに合ってます。」
 ところが曲のテンポが速いのと、曲に合った振付とルーシーができる技のギャップが大きい。できない技を強要して、叱るばっかりになりダンス自体が嫌いになっては元も子もない。ラージサークルの一件もしかり。2回を短時間でさせ、一つ一つの動作がなおざりになるくらいだったら、1回でも良いから、余裕を持って、きちんと動作ができるようにしてやらないといけないだろう。
 という訳で再度曲選び。よく考えてみると知っている曲は、超古いかマニアックなんだよな〜。相手がルーシーじゃなくて青空ちゃんだったら、ピンクレ○ィーなんか良いよなぁ。あの子は機敏だから、きっとバッチリだよ。「サウスポー」で最後ボールを投げて、青空ちゃんがキャッチするの。お客さんが大ウケするだろうな。ルーク君だったら、ジャンプも高いから、スケールの大きな演技ができるぞ。ロックでワイルドなイメージを打ち出すんだ。ファンがきゃーきゃー言ったりして。(もはや妄想の世界に突入)
 アレ?何考えていたんだっけ?あ、ルーシーか。そうだ、私の犬はこのガングロ・アウトローなんだった・・・(やる気が音を立ててしぼむ)。う〜〜〜ん、コイツかぁ。「スーダラ節」とか?やっぱ、お笑い系だわなぁ。
 とアレコレ考えて、候補曲を見つけました。ただし、ルーシーにとってダンスは今のところ絵に描いたモチなので、曲名などは追って発表。まずは「フニクリ」を完成させないと(笑)。