フィラリアの薬をもらいに動物病院へ。体重は13.6キロ。運動不足のせいか、はたまたルーシーのマイブームであるヨーグルトのせいなのか、体重が800グラム増えた。目標は13キロなので、ちょっとオーバー?
 ついでに耳と歯を診ていただく。耳は問題なし。歯は最近茶色くなってきたので、気になっていた。
 歯のケアは、個々のワンちゃんの体質に大きく左右される。生まれてこのかた歯を磨いたことなぞないのに、真っ白ピッカピカの歯の持ち主もいれば、ルーシーのように生まれつきエナメル質が少ないので、毎日磨いても歯が黄色っぽい子もいるそうだ。歯周病はともかく、犬が虫歯になることは少ないらしい。
 先生によれば、ルーシーの歯が茶色くなってきたのは色素沈着で、これは歯磨きでどうにかなるものではないらしい。また付いてしまった色素を取り去り、歯を白くする薬はないとのこと。とりあえず、今できる歯のケアとは歯磨きだそうだ。唯一救いなのは、茶色い部分は歯垢ではないから、これが原因で虫歯になることはないとのこと。
 食べカスは24時間で歯垢になり、歯垢は時間の経過とともに硬くなり除去が難しくなる。硬くなった後の歯石はは、人間の場合と同様に、ガリガリと針のような器具で取り去るしかない。だから一日一回歯磨きをした方が良さそうだ。
 中年(先生に言わせると5歳以降くらいとのこと)になったら、歯石を一回は綺麗にした方が良いそうだ。それ以降は、年齢的な問題で歯垢がさらに溜まりやすくなるので、除去の頻度を増やさなければならないとか。
 「ルーシーは、自分の好きな方しか磨かせてくれないんです。嫌な方を私に触らせないのは、虫歯とか他の病気が原因でしょうか?今はとりあえず、マズルをつかんで、嫌な方を磨くようにしています。それに、裏側まではなかなか磨けなくて・・・」と(あ)。
 先生は、ルーシーが触られたくない方の歯をご覧になって「別に歯周病とか虫歯が原因で、触らせないようにしているようではなさそうです。」
 「今の段階で歯垢を取らなければならないというレベルではありませんが、奥歯に歯垢がつきつつあります。奥歯を磨くように努めて下さい。」
 「歯の裏側はまず磨けません。しかし舌がありますし、犬の口内環境は人間とはpHのレベルが違うし、食べカスがつきにくいので、歯ブラシで磨かなくても大丈夫です。」
 「もしかして、いつも同じ方から磨いてませんか?長い間歯ブラシで同じ処を触られるのに飽きちゃったり、ガマンできなくなって触られるのが嫌なんじゃないですか?」
 「一回左右交互に磨いてみてください」と先生。
 あ、それは心当たりがあるぞ。ルーシーは歯磨きが大好きなのだが、(た)ではなく(あ)が歯ブラシを握ると、頭を(あ)の右肩後ろに突っ込む。(あ)が右利きなのを知っていて、手の届かないところに頭を持っていき磨かせまいとしている。どうやら(あ)の方がシツコイらしい。自分の好きな部分だけ磨いて欲しいルーシーは、御しやすい(た)より、シツコクいろんなところを磨く(あ)の方が苦手なのだ。
 左右交互ね、了解。しかし、奥歯はどうすんだろ?歯ブラシを口の奥まで入れたら、人間みたいにゲッとならないのかな?そうだったら、ルーシーの性格だもの、絶対に嫌がるはずだ。
 ピーターパンに出てくるワニさんのように「がぁぁ」と口を開けてくれないかな?チックタック音がしたりして。