個人情報?

 「コイツの親の顔が見てみたい」と、常々ルーシーを見るたび思う。ルーシーがルーシーでなくても、飼い犬の親や兄弟姉妹がいるのなら、会ってみたいと思うのは間違いだろうか?
 以前、お目にかかったロゼル君のパパさんから、ルーシーの本当のお母さんは「やんちゃ」と聞き、ルーシーが2歳になったら是非会ってみたい、あわよくば同胞の兄弟姉妹に会いたいと思うようになった。なお、今年のはじめ、(た)が偶然ルーシーと全く同じ誕生日のボーダー君を見つけ「同胞の兄弟か?」と興奮したが、結局二匹には血のつながりがないことが分かった。その一件以来(あ)にはルーシーの親に会ってみたいという気持ちがますます強くなった。
 しかし、その時うかがった犬舎をネットで探しても見あたらない。血統書には神戸市とある個人の名前が記載されているのみ。頼みの綱はルーシーを購入したペットショップである。どうにか、ルーシーの両親に会いたいので、手助けして欲しいとお願いする。
 ところが、ペットショップの回答は「個人情報なので、こちらから教えられない」の一言。
 確かに血統書にあった個人が親犬の飼い主で、ブリーダーとしてビジネスをされていないならば、その方の情報を出してもらうのは無理だろう。ただし仕入れ先が犬舎なのだったら、その組織の情報がネットに載っていてもおかしくないし、ペットショップが開示する企業情報(たとえば財務情報で「主な仕入れ先」として掲載することがある)に載っていてもおかしくない。一体、このペットショップがルーシーを仕入れたのは個人なのか?それとも組織なのか?この質問についても回答は得られず「個人情報だから」の一点張り。
 情報を全く開示しないのは個々のペットショップの方針ではないだろうと思い、今度は会社の担当者の名前をきく。ところが、これも個人情報だと最初に対応した店員さんは言う。それって、おかしくないか?
 どーーーも、ペットショップって(あ)には理解できないんだよなぁ。
 というのも、ペットショップからルーシーを購入した際、売買契約書を交わし、そこにはルーシーは「物件」とみなされ「瑕疵」があった場合の対応などが書かれている。(瑕疵だよ、瑕疵!)法律上ルーシーは物品扱いになるので、それはしかたがないことかもしれない。(あ)はそう思い、その時は自分を納得させた。
 百歩譲って物品だとして、その物品の仕入れ先がどこかというのは、製品情報としては不可欠ではないのか?特に、その情報が個々の「購入物品」を育てる上で重要な場合。仕入れ先が親犬のオーナー(一個人)というだけなら理屈は通る。だが、ロゼル君のパパさんの情報では仕入れ先は個人ではないようだった。
 なんでもかんでも個人情報を理由に情報提供をしないのではないか?ちょっと懐疑的になってきた今日この頃である。