台風娘ルーシー

 (あ)は中学生の頃 "Typhoon Betty"を「台風娘ベティは・・・」と訳し、先生に大笑いされたことがある。日本では個々の台風に背番号がつけられているから、世間一般そういうものだと思いこんでいたのだ。ちなみに(あ)の訳は「台風娘ベティは、町のガソリンスタンドを襲い、建物を次々と破壊した」だった。・・・ルーシーじゃあるまいし。
 台風までやってきて、天気同様ど〜んよりの週末。ただこういう時、屋内でシツケ教室があるのはありがたい。平日は運動らしい運動を全くしていないし、散歩といっても1時間歩けたら御の字だった。ここらへんで少しは体を動かしておかないと、コアラみたいにオシリに苔が生えちゃうかも。

 ***今回の授業に臨む前に(あ)が取った戦略***
 1)授業時間をいつもの午後4時から5時に遅らせる。
 2)ご飯はオカラとリンゴだけ。
 3)牛スジ(二匹分)用意。
 4)先生に青空ちゃん出動依頼。

 1)については、帰宅時間が台風上陸予定時刻にかち合ってしまうので、当日先生にお願いして午後1時に繰り上げスタート。(実は、台風到来で他のワンちゃん+飼い主さんは全員キャンセル。急遽スケジュールがスッカスカになっちゃったそうだ。台風だろうが大雪だろうが、先生は契約上の時間まで教室に待機していないとといけないらしい。お仕事だとはいえ大変である。)
 この日は、バドちゃん+ママさんが来てくれた。実は10時に来たら、誰もいなかったので家に一度戻って出直されたそうだ。普段ならルーク君がいて、ダンスの手本を見せてくれたはずなんだけどなぁ。
 ちなみに先々週ストに突入したルーシーは、青空ちゃんが出動すると、なぜかやる気を出すようになっていた。先週(あ)は、左にルーシー右に青空ちゃんを従え、両手に花状態でウォーク&ターンをした。それもこれも青空ちゃんが素直な良い子だからであって、(あ)は青空ちゃんの好意に甘えているという格好だ。(それでも多頭使いのメアリー・レイさんになったような気分を味わった。結構、快感だよ。ルーク・ママ)
 とりあえず一つずつの技のチェックから。サイドウェイ・ウォークは、やはり下半身が(あ)から離れやすい。先週はルーシー相手にゴロンとロールを強化したので、二匹を並べてデモ。ところが、二匹が教わったコマンドはちょうど反対方向。「ロール」と言ったら、ルーシーは右方向に、青空ちゃんは左方向に転がったものだから、二匹は頭をゴツンとぶつけてしまった。
 そうなのだ。二匹とも同じコマンドで同じ動作を習っていたら問題ないんだけど、そうではないから、それぞれ正しい動作をしたとしても、これでは混乱してしまう。青空ちゃんのおかげで、ルーシーはやる気を出し指示に従い始めたのになぁ。残念だけど、メアリー・レイさん気分はここまでにしよう。
 悪天候の中バドちゃんが来てくれたのだからと、3匹で何かできることはないかと考えた。バドちゃんは当然のことながら慣れない場所で少し神経質になって、後ろを人が通る度に立ち上がって確認していたので「待て」ゲームをすることにした。ただし、単に待てをするだけならルーシーは慣れてしまっているので、二匹の周囲を青空ちゃんにはラージサークルで回ってもらうことにする。(あ)の希望的予測を見事に裏切り、ルーシーの方が先に立ち上がってしまった。その後、ルーシーがバドちゃんに逆ギレする場面アリ。バドちゃん、本当にゴメンネ〜!!
 ダンスの授業は切り上げて、遊びの時間。何がストライキの原因かは分からないが、今回の授業は「辛い」「疲れる」ではなく「楽しい」という印象を残して終わらせたかったから、先生にお願いして3匹で遊ばせてもらう。バドちゃん、ボールも得意なんだね!
 そして再度ワガママを言って、先生+青空ちゃんによるダンスのデモを見せてもらう。スピードもさることながら、やっぱり動きが違うなぁ。
 楽しくて気が付いたら2時間を過ぎていた。外は土砂降り。やっぱり台風は来ているようだ。
 A先生、ワガママ言いましてスイマセン。青空ちゃん、本当にありがとう!
 バドちゃん+ママさん、わざわざ来て下さって、ありがとうございました。また、一緒に遊びましょうね。