だのに〜な〜ぜ〜

 夕方、公園に行くと、リズちゃんがやって来た。飼い主さんと話し始め、1分も経たないうちにリズちゃんは沼に入ってしまった。幸い足先だけだったけど。
 リズちゃんは、この公園に来るたびに沼に入ってしまう。前回は、生け垣を巡らしてあって、沼が直接見えない場所で遊んでいたにも関わらず、リズちゃんは一旦生け垣に体当たりをした後、生け垣の切れ目をわざわざ探して、そこを抜けて、向こう側にある沼へ突進してしまった。確信犯の犯行である。飲み水をどんどん提供していたが、この日は少々暑かった。走り回って体が熱くなり、水を飲むだけではガマンできなかったのかもしれない。一方、ルーシーも沼に入ってしまったが、これは単に追い駆けっこで興奮し過ぎ、呼び戻しの声も耳に入らず、足元を見なかっただけのようだ。
 今回は前回よりも沼に近い位置にいたけれど、暑くはなかったし、そもそも到着早々に沼突入とは解せない。ルーシー達、走り屋と遊ぶ前だったし。体は熱くなかったはずだ。
 リズちゃんは穴掘り癖があるらしい。自宅の庭にリズちゃんを出したところ、穴を掘り、硬い土に当たったら、飲み水を流し込んでドロドロにして、さらに掘るらしい。親水性ならぬ親泥性ゆえに、沼に入ると体が濡れる、汚れるなど、全く気にしない。チャイナ・シンドロームを地でいくワンコなのである。どうも穴掘り癖と沼突入に関係がある気がする。
 ネットの情報によれば、掘り癖の理由としては、1)運動不足 2)体が熱い 3)宝物を隠す 4)脱走経路をつくる が代表的らしい。1)については、犬の問題行動の大半が運動不足が原因とされているから、これもそうなんだろうなぁと想像できる。2)の場合、地面に穴を掘り、そこにお腹をつけて体熱を放出させるため、日陰や犬小屋を用意するなどすることで問題は解決できる。3)は、多頭飼いや他の動物との共同生活のため、自分の物を盗られないように隠す必要があり、そのために穴を掘るらしい。4)は、犬の探検欲求から来るもので、穴は通常、生け垣や裏庭の木戸の下らしい。
 犬には、多かれ少なかれ生まれつき掘りたい欲求(隠す欲求や探検の欲求も)があるので、それが出現するかどうかで穴掘り癖があるかどうかが決まるらしい。
 穴掘り癖の解決法の一つを読んで笑ってしまった。庭に開いた穴の一つ一つに、風船を入れて土を被せておくというもの。犬が掘る→風船が割れる→音で犬が驚く→掘るのを止める ということらしい。しかし、犬は今まで掘った穴ばかりを掘るかどうかは分からない。また、音で驚かせて別の問題は発生しないのだろうか?それにしても、ご近所に迷惑ではないか。どう考えても、現実的な解決法とは思えない。
 リズ〜!沼はあきらめてくれよ〜!頼むよ〜!!(魂の叫び)

(あ)個人としては、一歳半のリズちゃんは、同じ頃のルーシーに比べて随分賢く従順だと思っている。この日も、お母さんが水を汲みに行こうとすると「どこ行くの?」と遊びを止めて見に来たし。遊びに夢中でも、飼い主のことを頭の片隅に置いているというのは、非常に重要だと思う。呼び戻しができるからだ。
だからこそ思う。リズ〜!カムバーック!!