マッサージとストレッチ1

 昨日、ルーシーのお友達のワンちゃんに何かできることはないかと考え、一晩ツラツラ考えて、まずはマッサージとストレッチについて調べることにした。これなら年齢や犬種も問わないし、今は若くて健康な子でも、健康状態をできるだけ長く維持するのに役立てられるのではないか。今回紹介するのは、犬の理学療法士の著書紹介サイトからの情報である。
 まず気をつけなければならないのは、特にストレッチを施して良いのは、肉体的な問題がない犬に限るということ。ムリにストレッチをさせることで、問題のある関節や筋肉、靱帯などに負荷をかけ、症状を悪化させる可能性がある。問題があるかどうか不明の場合は、掛かり付けの獣医に尋ねていただきたい。
 犬は体を動かすことができないと、筋肉が短縮し凝ってしまうらしい。筋肉組織が収縮し弾力性に欠けると、関節に負荷がかかるようになり、さらに体を動かせなくなる。そうすると血管を圧迫して血流が悪くなる。筋肉・関節・靱帯・腱に栄養や酸素が行き届かなくなり、筋肉の乳酸が自然に流されていかなくなる。乳酸やその他老廃物が蓄積されると、筋肉内の痛みの受容体が炎症を起こし、犬は痛みを感じるようになる。そして痛みを感じると、ますます筋肉は緊張し血流が減る。こうした悪循環が慢性的になることがあるという。
 一方、スポーツ・ドッグでも、過剰な運動は禁物である。トレーニング方法として、自転車での散歩、水泳、砂浜や丘陵を走らせる等が行われているが、靱帯の断裂や慢性的な炎症、疲労骨折などを避けなければならない。時間をとって体を休ませ、回復させる必要がある。こういう活動的な犬は、筋肉や関節または靱帯を負傷しやすい。ストレッチやマッサージは、このような事故を防ぐ意味でも重要だという。
 また、犬が関節症のために体を動かせなくなるケースは多い。原因としては、遺伝的な問題・外傷・太りすぎ(ギクッ!)・運動不足が挙げられる。特に体重を支える関節では、軟骨が軟化し、すり切れて薄くなる。症状としては、筋肉がこり、足を引きずるようになる。研究によれば、長期間、定期的にマッサージとストレッチを施したワンちゃんは、関節症になる子や老化からくる筋肉の収縮が少なく、またなったとしても症状は軽いという。

***マッサージ***
 マッサージは、運動後の筋肉の緊張を解きほぐし、短い時間で体を回復させる上で最善の方法だという。マッサージとストレッチを組み入れれば、トレーニングの成果も上がるという(本当かな?)。運動に使われる筋肉が、より多くの栄養を吸収し乳酸を排出するようになるからだ。また、ストレッチでは届かない体内組織や筋肉を伸ばす意味もあるという。
 最も基本的なマッサージでは、犬を横向きに寝かせて、自分は犬の背中側に膝をついて座る。自分の腕をクロスさせ、犬の背中に沿ってマッサージする。マッサージの大半は、手を平らに、手のひら全体で軽く犬の体を押さえるように動かす。そして親指と指で優しく動かす。長時間のジョギングや自転車による散歩の後などは、筋肉をほぐすのに最適だという。
 マッサージとストレッチは、毎日の運動、服従訓練、食事を補完するものであり、自然なかたちで飼い主と犬の関係をつくりあげるのに役立つという。マッサージは、家族としての犬との絆を深めてくれるし、何よりも犬が大好きらしい。

 ちなみにルーシーにマッサージをトライしたところ、最初は気味悪がって逃げてしまった。なだめすかして横にさせマッサージをしていると、上目遣いで「何してるの?」と不審そうにこちらを見つめ、上になった前足をピーンと伸ばして、筋肉を緊張させた。・・・これってマッサージの意味があるんでしょうか?