二歳半の検診で

 結果から言うと、股関節のレントゲン検査で、今のところ骨にキズはないようだ。ホッと胸をなで下ろしながら、その一方で「反省しないといけないなぁ」と思った。
 マッサージを始めたところ、ルーシーは少しずつ触られるのに慣れて、自分から要求するようになった。ところが触られると毎回、筋肉を緊張させる場所がある。首から背中、そして腰へと手のひら全体を動かすと、腰近くでピクッと筋肉が動く。「揉んで〜」と自らお尻をこちらに向けるけれど、尻尾近くを掻いてやると、他のワンちゃんならウットリとした表情を浮かべるのに、ルーシーは座ってしまう。横になった状態で同じ事をすると、今度はお腹を天井に向けてしまう。
 痛いからか、くすぐったいからか。理由は分からないが、触って欲しくないようだ。足を引きずる等、外見的な異常は見られない。そして最近ルーシーの顔に白髪が出始めた。こちらが予想していた以上に、老化は速いスピードで進んでいるのだろうか。秋から動きが良くなってきたから、こちらも調子に乗って、ルーシーを遊ばせ過ぎたかもしれない。知らないうちに骨にキズがついてしまったかもしれない。
 過去半年ごとにレントゲンを撮影してもらってきた。10月は忙しかったのと、先生に相談したら「特に症状がなければ、年一回でも良いですよ」と言われたこともあって、二歳半の検診はしていなかった。前回は鎮静剤を投与した上で撮影したため、朝食抜きで一日預かり。夕方帰宅した後もルーシーは、ボーっとした状態だった。
 実は昨日連れて行ったところ、N先生は話を聞いて「股関節自体を触っていなくても、近い場所を触られたら嫌がることは考えられますねぇ。」そして触診で「痛みはなくても、股関節のガタツキを感じて本能的に嫌がっているのかも。」「ん?確かに緊張させるなぁ」と仰った。左右の太ももの筋肉を触って「筋肉の厚みに違いは・・・ん〜、ビミョ〜だなぁ」。最後に「検査は鎮静剤を打って、きちんと確認しましょう。」
 「特に運動量を急激に増やしていませんが、フードを老犬用とかに切り替える必要があるでしょうか?」老犬用などにはグルコサミン等、関節保護に役立つものも入っている。顔の白髪のこともあって訊いてみたところ、先生に諭された。「フードよりも、まず考えなければいけないのは運動量のコントロールです。」
それにフードを切り替えても、今までサプリをやっていたのだから特に変わらないはずです。それよりも、まず運動の質や量を考えて変えることが大事です。(先生に内緒だが、フリスビーで遊ぶことも多いので耳が痛かった。ルーシーにはフリスビー禁止と言われているから)
 今朝はルーシーは朝食抜きで(た)に連れて行ってもらった。一日預かりと思っていたところ、他に患者さんがいなかったため、その場で検査をしていただいたそうだ。先生はルーシーを引渡ながら「鎮静剤から覚める薬を打っておきました」と仰ったらしい。そして帰りの車の中では、いつものようにワンワン騒いでいたそうだ。
 「覚める薬は打たなくても良かったのに」と(た)。無事だったから言える軽口だが、運動の仕方をもう一度見直さなくちゃいけないなぁ。