可能性を探る

 我ながらアホらしいと思うけれど、ルーシーがディスク・ゲームをするとしたら、何が問題かをツラツラ考えてみた。

 小さなアレコレは別として、大きな問題は3つ。

 1)フリスビーを投げる前にフィールドに入ってしまう
 2)よしんばキャッチしても、なかなか持って来ない
 3)なんとか持ってきても、手渡ししない

 問題が1つだったとしても、ディスクの根本に関わることだから、スポーツとして成立しない。3つも揃えば、あきらめる充分な理由になるだろう。参加するしないは別として、一つでも修正できないかしら?
 2)と3)は、ある程度、緩和できる。Ja○sを使うと引っ張りっこができるので、手元に持ってくることが多い。ただし自分が疲れると、その場で「よっこらしょ」と伏せて、ディスクをカミカミしてしまう。また公式のディスクはJa○sより柔らかいので、引っ張りっこもできないし、カミカミされたら一発で穴が開く。カミカミを始めると、呼び戻しをしても無視するし、なんとか持ってきても、こちらの足元に放り出して行ってしまう。
 とすれば、一番の大問題は1)か?修正できるかどうか、夕方の公園で練習してみる。
 こちらがディスクを手にした途端、ルーシーは急ぎ足で少し離れた場所に行き、地面に伏せる。どうやらディスクを獲物と思っていて、(あ)が追い込むのを待っているつもりらしい。以前読んだ本によれば、狼のパック(一群)では、リーダーが獲物を仕留めるため草むらに隠れて待ち伏せ、部下がそこへ獲物を追い込む役目を負っているらしい。ルーシーは、自分がリーダーだと思っているのだろうか(コイツ、本当にムカツク)
 ルーシーを呼び戻し、「アラウンド」のコマンドで自分の後ろを回らせて、「ゴー」のコマンドでディスクを取りに行かせる。いつもと違うやり方に、ルーシーも戸惑っているようだ。呼び戻して、こちらに近づいてきても、なぜか忍び足で遅い。タイム・ロスがやたらと大きい。こちらも余計なことに気を回さなければならないし、スタンスが右にオープンになるので、リリースのポイントが安定せず、ディスクは全部右方向にヘロヘロと流れてしまう。元来からヘロヘロ右流れのスローしかできないから、かなり無惨な状況だった。スタンスをクローズにしたいのだが、ルーシーを踏みそうでコワイ。
 ルーシーがJa○sで疲れた頃に、公式ディスクを出してみたところ、本人は「?」という表情で、全く追いかけなかった。引っ張りっこができないディスクは、ディスクでないと思っているのか。
 そうなのだ。ルーシーにとって、ディスクで遊ぶ楽しみは、追いかけること、自分がリーダー役ができること、引っ張りっこができることなのだ。3点が揃っていないと、やる気が出ないらしい。
 今まで(あ)とはディスク遊びも「お気楽流」でやってきたもんなぁ。いきなりスポーツのスタイルに適応するのは、ムリなのかも。
 (あ)よりも(た)の方が上手いから、やっぱり任そうかしら。ホホホ。