飼い犬の支配欲テスト

 海外ボーダーコリー保護活動団体のサイトは、なかなか面白い。特にFAQという部分では、ボーダーコリーを飼う上での問題を具体的に取り上げて−−どうやら自分もボーダーコリーを飼っている人が−−回答している。
 質問はシリアスなものから、思わず笑ってしまうようなものまで様々だ。たとえば「食事をした後にカーペットに顔をこすりつけるのは何故?」とか。ルーシーの場合、カーペットではなく、洗面所に敷いたトイレシーツ(未使用)に顔をこすりつけ、のたうち回る。のたうち回った後はバタンと倒れ、ゲップをすることが多い。(あ)は今まで、ゲップを出すための準備運動だと思っていたが、狼に由来する行動らしい(じゃ、ゲップは?)
 まぁ、それはさておき、簡単な「支配欲テスト」が載っていたので紹介したい。質問者は、自分がリーダーとして認められているかどうか、自信がないという。全く(あ)と同じ立場である。10個の項目の中で1つでも当てはまるものがあれば、犬にリーダーシップを委ねたと誤解させている可能性があるという。

1)飼い主が歩く進路に犬がいる場合、犬は自分から避けるか

リーダーは目下の者の進路に立っていても移動しない。それがリーダーに許された特権であり、また別の特権は好きなところにいることができるということだ。犬を跨いだり、避けたりしてはいけない。足で犬を優しく動かすこと。

2)家の中で「上座」は飼い主のものか
飼い主がソファーに座ろうとしたら、犬はソファーを明け渡さなければならない(または、決してソファーに座らせないこと)飼い主がベッドやソファーに座ろうとして唸られる場合には、犬は自分がリーダーだと誤解している。

3)ドアを通るのは飼い主が先か
どんな場面でも先導するのはリーダーだから、ドアを通るのも、それにあたる。ドアを通る時、犬がダッシュで先に出て行くのを阻止しなければならない。それを許すということは、犬に対して「リーダーになっても構わない」と言っているのも同じ事だ。

4)食事を取るのは飼い主が先か

食事はリーダーが先に食べるもの。

5)犬に服従訓練を受けさせているか
飼い主の命令で「おすわり」をしない犬は、「自分はリーダーなんだから、やらなくても良い」と思っている可能性が高い。服従訓練は、飼い主がリーダーの座を取り戻す良い方法である。

6)食べ物やオモチャやトリーツは飼い主のものか
家の中のものは全てリーダーのものであり、気が向いたら他の者に使わせてやる。骨を取り上げさせなかったり、食事用ボウルを取り上げる時に唸ったりする犬は、これらの物が自分の所有物であり、飼い主から借りている訳ではないと思っている。つまり自分がボスだと思っている。

7)散歩の時、散歩させているのは飼い主か
リーダーは先導役だ。通りを散歩して、水上スキーみたいな状態になっているということは、犬は自分がリーダーだと誤解しており、好きなところへ行けると思いこんでいる。

8)犬のグルーミングができるか
グルーミングや爪切りの時に唸ったり、騒いだりする犬は、自分がリーダーだと誤解している可能性がある。家の中のオモチャやその他の物が飼い主のものであるだけでなく、犬の体はどの部分も飼い主の所有物である。本来、舌を掴んだり、耳の中を触ったり、肉球をむにっと開いたりできて当たり前なのだ。それに対して犬は「ノー」とはいえないはずだからだ。尻込みする場合も、犬は自分に発言権があると思っている。

9)にらめっこでは飼い主が勝つか

直接視線を合わせることは、犬のコミュニケーション方法では、威嚇にあたる。犬と目を合わせたら、犬は直接飼い主の目を見たくないはずなのだ。従属する犬は、向こうを見る。

10)犬は飼い主に向かって唸ったり、噛みついたりするか
唸ることも噛みつくことも支配欲の表れであり、決して許してはならない。唯一の例外は、犬が病気だったり、ケガをしたりしている場合だけである。飼い主が暴力を奮うことはもっての他だが、リーダーは「謀反」の企でを許してはならない。

ゲ、4つも該当しちゃったよ。自分では気をつけているつもりだったけど、ルーシーに「リーダーは任せたよ」と自分から言ってたのかもしれないなぁ(タメイキとともに反省〜)。

特に1の「跨いでもダメ」というのは驚いた。大抵の場合「ルーシー、あっち行って」と指をさせば、ルーシーは動くけれど、そのヒマがない時は跨いじゃってるもんなぁ。にらめっこでは完勝の自信があるけれど、唸るのは今も続いているし。もうすぐ3歳だっつーのに、手遅れかなぁ。何やったんだろ、私(↓)。