また、ですか?

 昨日は、ルーシーに一日振り回された。朝早く(た)がルーシーを起こしてペットシーツにNo.1をさせたところ、血が混じっていたという。(あ)がペットシーツを見たところ、正直「ビミョ〜」な感じ。明らかに血!というほどではなく、なんとなくモヤっとした感じなのだ。その後、短い散歩に連れて行ってもらう。No.1もNo.2もしたけれど、見たところ異常はないという。(た)は「それでも膀胱炎か結石かもしれないから、病院に連れて行って」と言い残し出勤した。
 開院時間を待って先生に電話で聞いてみる。「膀胱炎や結石は、自然には、まず治ることはありませんから、その場合は病院での治療が必要になります。」一刻も早くという状況ではないにしろ、病院でキチンと診てもらった方が良さそうだ。
 「朝の排泄は終わってしまったんですが、血液検査とか他の方法で分かるんでしょうか?」
 「やっぱり尿検査が必要ですね。尿サンプルを持ってきて下さい。」
 サンプルってペットシーツでも良いの?それとも紙コップ?
 「ペットシーツはダメですね。脱脂綿に含ませて持ってきて下さい。それで検査をすれば、大体のことは分かりますから。」
 まず、ルーシーにホエイ入りの水をたっぷり飲ませて休ませる。一方こちらは、脱脂綿を買いにスーパーに走る。脱脂綿のサイズがバラバラで悩んだが、とりあえず一番大きい8cmX16cmを購入。慌てて家に戻る。さて、どう採尿するか?
 先生は「割り箸に脱脂綿を挟んで採ったら良い」と教えてくれたけれど、その一方で「脱脂綿には、尿を絞れるほど含ませてください」と仰っていた。「絞れるほど」って、大量じゃん。割り箸でつまんで採るくらいじゃ少なすぎるんじゃないの?
 まずは、キレイに洗ったパック寿司の底部分を用意し、脱脂綿2枚をセロテープで留めて「即席採尿キット」を作成。雨が途絶えた昼前に、ルーシーを庭に出して採尿作戦決行!
 こちらが車でおでかけを匂わせると、ルーシーは直ぐにしゃがんで見せた。キットをすばやく足の間に入れる。するとルーシーは「何?何なの?」と飛びすさって止めてしまう。「シーシー」とトイレ・コマンドを出したら、また直ぐにしゃがむ。ところがキットを見て直ぐに立ち上がってしまう。
 そうなのだ。普通♀は一旦排泄を始めたら、膀胱が空になるまで排泄するのだが、ルーシーにはマーキング癖があり、途中で止めて節約してしまう。かくして、キットを手にルーシーを追い回すことになり、採れたのはほんの少しだった。
 ダメモトでルーシーを車に乗せて病院へ。すると、採尿作戦に予想以上に時間がかかってしまったらしく、病院は休診時間に突入してしまっていた。受付にサンプルを預けられないかと思ったが、ドアにはスクリーンが下りていてムリの様子。しかたがないから、散歩でもして帰ろうか。
 A公園に向かって車を走らせていると、黒い雨雲がモクモク。すぐに土砂降りになりUターン。家に帰ると雷がピカピカ。これじゃ採尿もムリか?
 3時頃、先生の指示通りに採尿することにした。今度は、ルーシーも抵抗なく用を足していた。量はともかく、確実に採尿するという点では、こちらの方が良いな。
 「いただいたサンプルには、全く血の痕跡がありません。これがもし膀胱炎や結石なら、その後の尿にも血が含まれているはずなので、これは考えにくいです。」
 超音波エコー検査をして膀胱の様子を診てもらう。「異常はなさそうですね。」黒くなった膀胱内部が動いて見える。「これは尿です。」え?まだ残してたの!?
 「考えられるのは、膣内にポリープが出来ていて、それが傷ついて出血したか、または膣内に雑菌が繁殖して出血したか。」
 膣って、とっくの昔に避妊手術をしてますけど。
 「この場合は、繁殖に直接関わる部分ではなく尿道から外陰部への部分です。尿を排泄させるため、この部分は手術で切除しませんから。通常、外陰部から雑菌が入っても尿で体外に流されますが、雑菌が入ってから次の尿まで時間があくと、雑菌が定着して繁殖してしまうことがあります。」散歩中は、あんなに何回もNo.1をするくせに?散歩と散歩の時間が開きすぎということか?
 とりあえず1週間ほど薬を飲んで、もう一回診察してもらい確認をとることに。
 「また尿サンプルを持参してください。」え〜、またですか!?また、あんな苦労をするのかい!
 「これどうぞ」と手渡された脱脂綿は、3cm四方ほどの大きさ。え?こんな小さいので良いの?
 驚く(あ)を見て先生は笑いながら「絞れるほど、採ってきて下さい」と繰り返した。その表現、まぎわらしいから止めてくれませんかね?
 
 体重:13.5キロ ちょっと太りましたか?