ただいま療養中

 今日のルーシーは元気3倍。足を縮めることもなく、サークルから出てきた。オスワリしても、ドスコイ座り(横座りではない座り方)だった。
 (た)と二人で注意して、ルーシーの様子を見ていたけれど、結論から言えば「よく分からない」。昨日ルーシーは、ほぼ一日をサークルの中で過ごし、全く構ってもらえなかった。今朝サークルから出てきたら、お尻フリフリで廊下を歩いてきた。二人が注意深く自分を見ているのを感じて、得意になったせいかもしれない。また、筋肉や靱帯の腫れのせいで、そういう歩き方になったのかも。
 昨日の様子を見て分かったのだが、ルーシーは緊張した時、興奮した時、本能に火がついた時は、痛みを忘れてしまうらしい。初めて訪れたK先生の診察室で、ルーシーは隠れる場所を求めてウロウロ歩き回り、その時、痛がる様子はなかった。だからといって、簡単に「もう大丈夫」と判断するのは尚早だろう。
 というのも、歩き出しの数歩とNo.2で踏ん張る時には、若干違和感があるようだ。ほんの少しだけど、足の運び方がいつもと違う。傷んだ靱帯か筋肉の腫れが引いていないのかも。投薬を続けて運動はナシという生活を続ける必要がありそうだ。
 問題は、排泄とストレス管理だ。
 ルーシーは、運動量が減ると、なかなか排泄しない。元より家の中で用を足さないので、外に連れ出さないといけない。外に連れ出すと、嬉しくてリードを引っ張りまくる。いつも可愛がって下さる人の姿を見ると、後ろ足で立ち上がろうとする。結果的に傷んだ足が、なかなか治らないではないか。
 外側からでは分からないが、患部はまだまだ傷んだままだろう。一方、痛み止めが効いて、本人は完治した気になっている。本人が復活をアピールしても、それを信じて運動させる訳にはいかない。
 とはいうものの、運動量が減ってストレスが貯まると、自分を傷つけるようなことをしかねない。昨日も遊びが足りないと、尻尾を追いかけてガウガウ言い、自ら身体を壁にぶつけていた。以前は、ヒマにまかせて足を舐め続け、ハゲをこしらえたことがあった。運動は厳しく管理する一方で、適当に忙しくさせなければならない。
 普段から、ルーシーはリビングに入れてもらうと、伏せたままで、小さなゴム製のサッカーボールに噛みついて遊ぶことが多い。大きさと噛み心地が良いのだろう。カプカプと噛みついている。すでに、このボールはボロボロになってきていたので、新しくパンダボール(噛むと、ピーピーと音が出る)を出してやった。
 ルーシーの場合、ピーピーと音のする柔らかいボールは、あまり好きではない。もっと噛みごたえのある硬いボールの方が好きなのだ。(あ)は「パンダボールじゃ遊ばないかも。」と思ったが、予想に反してルーシーは大興奮。
 自分でボールを前足で蹴って追いかけて、リビング中を走り回る。ボールを前にバウのポーズを連発。これじゃ、治るものも治らないではないか。結局、直ぐに取り上げることになってしまった。
 せっかくもらったオモチャを直ぐに取り上げられて、ルーシーはムカついたらしい。再びガウガウ言いながら尻尾を追いかけ、廊下の壁に身体をぶつけていた。
 やれやれ、何か別のオモチャを用意しないとね。囓って食べても良いもの?ヘチマとか?