ストレス

 昨日の夕方、雷の音が近くなってきたので、排泄だけさせに外に出ようとしたら、仕事の電話が入る。正式な依頼を待ち、担当者とスケジュールの調整で1時間近くかかってしまった。ルーシーを外に出したところで、雨がパラパラ。
 本降りになる前に、なんとか小学校の側まで行って、用を足して帰ってこられるだろうと思っていた。ところがルーシーは、なかなか用を足してくれない。周囲のニオイを嗅ぎまくり、リードを引っ張って、あちらこちらへ行こうとする。
 療養中は、外に出る時間がほんのわずかだ。だから本人の要望に応えてやりたいけれど、雨は本降りになってきたし、雷の音が大きくなってきた。療養中に足を踏ん張らせてはいけないからと、リードを引っ張られても、好きなところへ行かせるように努めていたが、それも雷の中では無理なハナシだ。
 ルーシーが排泄する前に、土砂降りになってきた。「ルーシー、早く!」と排泄を促すが、本人はやる気ナシ。それどころか、いきなり駆け出そうとする。ルーシーは、足が痛まなくなってきたのに加え、ダッシュのチャンスだと思ったらしい。
 普段の散歩中に雨が降ると、なるべく走って家に戻ることにしている。そんな時、ルーシーは何で走るのかは分からないものの、(あ)と駆けっこをするのが嬉しいらしく、走りながら、こちらを見上げて大笑いしていることが多い。頭の中で「雨→駆けっこ」の図式ができあがってしまったようだ。
 しかし、走らせる訳にはいかない。リードを押さえて「ルーシー、走らないよ」と注意する。
 「あ、そ。つまんないの〜。」とルーシーは5歩ほど静かに歩くが、こちらが油断すると突然ダッシュしようとする。こちらも雷に打たれるのは困るので無意識に速足になっていたらしく、それを見たルーシーは「負けないぞ〜」とダッシュしようとする。速足もダメかと、覚悟を決め、普通の速度で歩く。家まで5分と離れていないのに、ずぶ濡れになってしまった。家に戻ったら、身体が雨で濡れたのと、走れなかったことでストレスが貯まり、ガウガウ言いながら、和室の扉に身体をぶつけていた。
 
 
ロープだと引っ張りっこを要求してくるので、しかたなくパンダ・ボールを与え、厳しい監視の下で遊ばせる。「また、取り上げるの?」と、こちらを警戒するルーシー。