雷あれこれ

 調べてみると、雷を怖がる犬がなんと多いことか。単に怖がるだけではなく、パニックを起こしたり、恐怖が募り、生理的な症状を呈したりする犬が、どれほど多く存在することか。そして、彼らと接して心を痛める飼い主さんが、なんと多いのかに驚いた。ここでは、調べたことを抜粋して紹介したい。ちなみに、これらが効果があるかどうかは、私には分からないけれど。
 あるドッグトレーナーは、まず、犬に医学的な問題がないかを確かめる必要があるとしながら、”予防”が大切だと訴えていた。
 「犬は生来、大きな音が苦手だ。雷はイヤだし、ストレスになるものなのだ。早い段階で、大きな音が鳴っても自分には良いことや楽しいことが起こると、犬に連想させるようにすべきだ」という。クッキーパーティーやゲームは、早期刷り込みの方法なのだろう。また「怖い思いだけで終わらせないこと。ハッピーエンディングが必要だ」とも言う。雷鳴→ストレスで終わらせるのではなく、雷鳴→ストレス→ケアなど→ハッピーな気持ちというプロセスが望ましいらしい。そうすることで「雷鳴=怖いこと」の図式を作らせないということだろう。
 また、飼い主が正しい方法で介入することで、特に子犬には効果があるという。子犬は、さまざまな嫌なことをガマンできるものなのだが、大人になるにつれ、防御本能が顔を覗かせるようになる。相手が子犬の間に飼い主が介入するチャンスを逸すると、時とともに怖がることがクセになる。ただし、ここで難しいのは、子犬にガマンさせない、怖い思いをさせないようにするのではない。子供の頃にガマンや怖い思いをしなかった犬は、大人になった時に、飼い主の「ノー」が通用しない犬になる(ルーシーのことか?)という。
 一方、E○Tという指圧が効くという人がいた。母親の飼い犬がパニックを起こした際、頭頂から胸回り、足の爪の辺りのツボ(経絡のことらしい)を軽く叩くようにしたら、パニックが収まったとか。パニックを起こした犬をじっと伏せさせられたのかなぁ?押させ付けて指圧をしても効かないと思うんだけど。ムムム。
 最後に紹介するのは(通販番組みたいだけど)画期的な商品「ストーム・ディ○ェンダー・ケープ」である。
 開発者曰く、犬は人間よりも早く、雷雨がやってくることを知っている。ある研究の成果では、犬は、雷雨が来る前に空気中に静電気がたまるのを感知しているという。犬は、電気的に接地された物の近くへ行くことで、静電気から逃げている。地下室や車、トイレ、シャワー、バスタブ等に行くのは、そのためであると考えられる。
 この点、人間は犬よりも鈍感であることは否めない。だから、犬からキューを受けざるを得ない。で、この商品↓(爆)。
http://www.stormdefender.com/how_it_works.htm 
 このケープには特殊金属からできたライニングがついていて、犬の毛から静電気を取り除く一方で、犬の体に静電気がたまるのを防ぐ。これでワンちゃんも、あ〜んしん!
 使い方は簡単。首回りとお腹周りのストラップを結ぶだけ。
 1.犬が何かを感じた様子を示したら、ケープを着用させる。
 2.怖がっていても気にしない。ここで、こちらが注目すると望ましくない行動が強化されてしまう。
 3.トランキライザー等の薬と併用しないこと。薬を使った犬は、雷が怖くないことを学べないからだ。
 4.分離不安の場合には、ケープを着用させて留守番させるのは止めること。
 
 一見何の変哲もなくて、安っぽいパーマン3号みたいだけどなぁ(古すぎた?)。原理は分かるけど本当に効くのかしら?