二頭立て

lucy04142008-10-09

 成犬になるにつれ、遊びは勝負になり、ルーシーは負けそうな勝負に手を出さなくなった。だんだん遊ぶ相手も減り、今ではワンオンワンで遊べるのは、クーちゃんくらいなものだ。知っているワンちゃんと知らないワンちゃんに対する態度が変わり、一時は、通り過ぎるだけなのに唸ってみせることもあった。
 唸り癖は、こちらが「言わない」と予め注意することで、少なくなった。注意を与えて唸らなかったら、ご褒美がもらえる。ただし自分がガマンしているのに、相手がアグレッシブな態度に出ると、逆ギレすることがある。こちらは、ある程度想定しているので、脇腹をこづいて再び「言わない!」と注意。それでもヤバイ場合には、こちらが間に割ってはいる。それでもルーシーにとって、一番怖いのは二頭立てのワンちゃんだ。
 実は、ルーシーはマイケル君&ピーター君の二頭立ても、始めは怖がっていた。一匹ずつだと自分から尻尾ブンブンで挨拶に行くくせに、二頭だと近づくのをためらっていた。二匹一緒に遊ぶようになって、忘れてしまったようだけれど、他のワンちゃんの二頭立ては苦手のままだ。苦手意識は、相手の体格にかかわらず、自分よりも小柄なウェスティやチワワの二頭立て等も怖がる。また、特に相手が男の子である場合には逃げようとする。
 先日、タービュレンのバーベン君、ジャス君が二頭立てで公園に入ってきた時、ルーシーは姿を見るや小さな声で唸り始めた。いつもどおりに注意しても、止めようとしない。間に割って入って、相手の飼い主さんに謝ると「よく唸られるのよ」と笑われた。二匹とも、とてもフレンドリーで甘えっ子で気だての良い子なのだが、体格が大きい。上から目線で見つめられて、ルーシーはオドオドと視線を外す。こりゃ、どうにかしないとね。
 昨日の夕方、ピーター君と遊んでいるところに、二匹がやって来た。ピーター君と二匹は仲良しだ。ペロペロ互いの口元を舐め合う程の親密さだ(爆)。
 一瞬ルーシーをリードにつなごうかと思った。しかし二匹はルーシーには優しいし、マイケル君&ピーター君の時みたいに、ルーシーがバーベン君&ジャス君のことを理解したら、仲良く遊べるのではないか。そう思って、少しだけ静観することにした。水の入ったペットボトルを握り、危険を察知したら、自分が割ってはいる用意をした。
 予想どおり、ルーシーはオドオドしていた。始めはピーター君だけをマークして、後の二匹は無視。それでもピーター君の注意がバーベン君&ジャス君から離れないと見ると、外側から近づいていく。しかし二匹の注目が自分に注がれると「アッシは、何もしませんぜ」と、慌てて視線を外して地面のニオイを嗅いでいた。
 ジャス君は仲間との遊びが楽しいらしく、大きな体を揺らして、バーベン君やピーター君を誘う。ルーシーにも興味を持ってくれたようだが、ルーシーがヘッピリ腰で逃げるので、なかなか仲良くまではいかない。バーベン君は、怖がるルーシーを優しく見守っていた。大きなワンちゃんは、本当に優しいなぁ。
 一回の遊びでは仲良くなれないかもしれない。でも、相手を知れば仲良くなれるかも。相手を最初から拒否しないで、敵対することなく同じ空間にいられるようになって欲しいものだ。



 ピーター君、バーベン君、ジャス君&飼い主さん、ありがとうございました!