ペット博ダンス競技会〜反省

 今回の発表会にむけて「私の青空」というジャズの曲で練習を開始する際に、A先生に「今回は振付を考えて下さい」と言われ、非常に困ってしまった。全く振付が浮かばなかったからだ。曲の山場がはっきりしないため、その部分でどんな動作をさせるのかが分からない。山場の振付が完成しないから、他の部分の動作が選べない。やむを得ず曲を変更することになり、それが「我々伱々(ウォウォ・ニーニー)」だった。
 曲の長さは2分3秒と短いがテンポが速い。イメージは中国のコマ。静止技以外で止まるのは見苦しい。という訳で、最初から最後まで動き続ける内容になってしまった。短い曲だから、なんとか頑張れると思ったのだけれど、ルーシーには体力的に厳しい内容だったようだ。
 予想外だったのは、クリープがかなり体力を奪うということ。今回の構成では2箇所、1箇所目はイントロの16拍。次の横方向のウィーブとリアバック(バックウィーブ)を8回から4回に抑えて体力温存を図ったが、練習を経るにつれ「クリープ=疲れる」という悪いイメージが定着してしまったようだ。イントロからテンションが下がっては、元も子もなくなる。何回かA先生にイントロの振付を「くるん(逆方向のアラウンド)」に変えたいと申し出たのだが、却下された。
 また、「ちょうちょ」と「ぞうきん」は新技で、これを山場で使うことにした。「ぞうきん」の方を先に練習していて、ルーシーは嬉しそうに頑張っていた。ところが、「ちょうちょ(ウィーブ+ターン)」を練習し始めたら、こちらの方が好きになり、アウアウと声が出るほどテンションが上がるようになってしまった。すると「ちょうちょ」を終えた後、「ぞうきん」のコマンドを出した途端、テンションが↓。「ぞうきん」の距離も短くなってしまった。「ぞうきん」を単独で強化したものの、曲を通じて踊るとテンションが急降下。結局上手くいかなかった。
 「ごろん」と「ロール」の出来は、かなりムラがあった。音楽に合わせないといけないのに、指示を待たずに先に動いてしまうので、毎回マテをかけなければならない。練習を繰り返すと疲れるらしく、伏せたまま動かないこともしばしば。
 去年は、特に理由もないのにストライキを起こしていたが、今回は体力的についていけずに動けなくなった。股関節を痛めて動けない間に筋力が落ちてしまったこともあり、すぐに疲れてしまう。従って、最後の1ヶ月半でなんとか挽回すべく、集中的に練習をすることになった。
 ところが、この練習の仕方も間違っていたようだ。集中的に練習すればするほど、上手くいっていた部分も、おかしくなり崩れてしまう。「ちょうちょ」の左方向のターンをさぼるようになり、「イエーイ」もベッグの態勢で前足を挙げるようになってしまった。上手くできていた部分を矯正しなければならず、時間をとられてしまった。皮肉なことに、本番で一番上手くできた箇所は、スペース不足で一番練習できなかったラージサークルだった。
 という訳で今回は、股関節の故障を含め、あらゆる面、あらゆる段階で失敗していた。曲選びから振付構成、体調管理から練習方法まで間違っていた。だから、今回の大失敗はルーシーの責任ではない。すべて(あ)の責任だ。次回があるかどうかは分からないが、もう少し上手く調整したいと思う。

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 ・・・暗くなってしまった。こんな気分に付き合わせては申し訳ないので、ボルマイ・ママことO先生のドッグダンスをご紹介↓。いつか、こんな風に踊れたら良いなぁ。・・・無理か。