おばちゃんと呼ばないで

 明日は雨が降るかもしれないと聞き、昼過ぎに謎の山公園へ。
 車からはジャックラッセルに見えたのだけど、近づいたらボーダーのパピーちゃん。スムース系(厳密にいうと、スムースではないそうだ)のクロアちゃんだ。2ヶ月ちょっとで5キロ程度とのこと。
 飼い主さんに声をかけて、触らせてもらう許可をもらう。ところが、飼い主さんが不思議そうな表情を浮かべていた。ヤバイ、もしかして私、ヨダレ垂れてるかな?

 ルーシーの名前を告げると、飼い主さんが、笑いながら胸に手を当てて「ま〜にの・・・です」と仰る。
 エ、ルーシーと血縁関係のある、ま〜に君のパパさん?!大会の時といでたちが違うとはいえ、大変失礼しました。・・・ヤダなぁ。私、パピーちゃんしか目に入ってなかったんだ(爆)。
 最近、何人かのお友達がニューフェイスを迎えて、(あ)はうらやましくてしかたがない。ウチも、もう一匹欲しいと思っても、今でもルーシー1匹に手を焼いているのが現実。下り坂を転げ落ちる体力と気力を考えると、多頭飼いは無理だと自分を戒めていた。

 ま〜に家には、現在ボーが3匹。ニューフェイスのクロアちゃんと他のワンちゃんに血のつながりはないそうだ。他のワンちゃんは、どんな風にクロアちゃんを迎えているんでしょうか?
 「ま〜には、噛まれっぱなしです。」2ヶ月ちょっとのパピーの仕事といえば、噛むことだもんね。色々な物を口で確かめているんだろう。それにしても、ま〜に君は相変わらず優しいなぁ。

 (あ)が「ルーシーに全く母性がなく、パピーにつれない」と嘆くと「ウチのも、大概無視してます。時々威嚇してますね。」自分の子じゃないからなのかなぁ?
 
 ディスクを投げながら、お話をさせていただく。ルーシーはといえば、パピーにばかり注目が集まるので面白くなかったらしい。通りかかった見知らぬ柴犬が、自分に近づいてきた。自分は「来ないで」とサインを出しているのに、相手に読み取ってもらえない。フラストレーションが溜まっていたのか、柴ちゃんに逆ギレ。一触即発のガウガウモード。相手の飼い主さんが柴ちゃんを引いてくれたのでラッキーだったけど、話に夢中になっていて、ルーシーを呼び戻すのを怠っていた。反省。
 犬の世界では、子犬には手を出さないことになっているらしい。そのせいか、ルーシーは柴ちゃんに八つ当たりしてしまった。割を食った柴ちゃんは、早々に去っていった。本当にゴメンネ。
 始めはビビッていたクロアちゃんも、少しずつルーシーに慣れてきたようだ。ルーシーは、子犬は完全に無視する。クロアちゃんは、相手は危害を加えないと分かってきて、徐々に牧羊犬モードに入る。ディスクを追いかけるルーシーが戻ってくるのを待ちかまえて、控えめにチョッカイを出すようになった。やっぱり小さくてもボーダーコリーは、ボーダーコリーなんだなぁ。
 一方のルーシーは、ディスクをくわえて、時折鼻面に皺を寄せていた。自分が子犬だった頃は、散々他のワンコに迷惑をかけておいて、何様のつもりじゃ!!


↑「おばちゃん」と呼ばれて「ケッ」という表情のルーシー。
 残念ながら、ま〜に君は会えなかったけれど、8歳になった今でもディスクの大会に出ているそうだ。ルーシーとは血がつながっているとは思えない、優しい甘えっ子だったなぁ。また今度同じ場所で会えるだろうか。楽しみだ。