次は「ゆるゆる」で

 競技会以来、初めての教室。実は前日まで来る気なかったんだけど。理由は、競技会で大失敗(ダンスじゃなくて)を演じて、2週間以上も凹んでたから。先生に先週メールをもらっていたんだけど、その時も凹んだままだったので「しばらくお休みします」と返答していた。ところが、先生が迷惑メールと一緒に返答も消してしまったので、金曜日の夜にtelをもらったのだ。「いつもの時間、開けてますけど」と言われて「む〜、ほんじゃ行くか〜」と重い腰を挙げた訳。
 大失敗の原因やルーシーの限界を考えれば考えるほど、次のダンスに着手する気が失せる。「ダンスは、どうしてもやらなきゃいけないことじゃないし〜」と逃げの口実を探す。なんだかドツボ・スパイラルにはまってしまっていた。なんとも妙なきっかけだが、これで失敗を忘れて前に進めるかしら?
 久しぶりに教室で前のダンスを復習してみると、ルーシーは結構踊れる。ただしクリープは、コマンドに対する反応がニブイ。家ではフローリングだけど、教室の床はカーペット。伏せた時点で疲れて集中力が切れる。これは次回の課題だな。
 「次のダンスはどうします〜?」
 とりあえず、選んだ候補曲6曲を聴いてもらう。今回もタイプがバラバラなので、比較が難しい。ヒップホップも入れてみたんだけど、イントロを聴いた時点で却下。やっぱりルーシーのイメージじゃないらしい。
 残りの5曲を曲の説明をしながら聞いてもらう。
 「振付が浮かばない」「ちょっと暗い」「面白いけど、ちょっと遅すぎる」「これを踊るには、静止技が足りない」お互いに印象やら長所・短所を言い合って、2曲にまで絞る。
 「こっちは可愛くて、ノリノリで、スカッと終われますね」「あっちはテンポに余裕があるし、インパクトが強い」
 先生は「う〜〜〜ん」と唸りながら、腕組みをして悩みまくる。ニャッハッハ。側でニヤける私。
 そうでしょうとも。今回は6曲しか出していないけど、選りすぐりの曲ばかりだもん。
 結局インパクトの強い方に決定。ただし歌の入っていない部分が長く感じられるから、どこで切るかは考えないといけない。 
 「先生、新技を入れますか?」「え?あ〜・・・。」
 曲のインパクトが強すぎて、踊りの内容まで考えられなかったらしい。なのに曲は決まってるって、順番が間違ってるかな?
 「とりあえずやってみて、アカなんだら変えたら良いし」
 ハイ、ルーシーのダンスですから。「ゆるゆる」で行きましょう、「ゆるゆる」で。