似たもの同士

 久しぶりに大寝坊。夜中まで本を読んでいたツケだ。慌ただしく掃き掃除と洗濯1回目を済ませて、さて散歩をどうしようか?
 ルーシーの場合、運動と排泄がセットになってしまっている。トイレシーツでも用が足せるのに、極力屋外でしようとする。自宅の庭でもなるべくしたくないタイプ。頑としてNo.2だけは自宅敷地以外の屋外でないとしない。それも、タヌキみたいに、できるだけ決まった場所で用を足そうとする。だから、大嵐が来ても散歩をせざるを得ない。
 この時期はお日様が出ている時間が短いから、朝食から夕方の散歩までの時間が当然短くなる。すると、消化する時間が足りなくて、夕方のNo.2がなかなか出ない。トイレコマンドを何回となく出し、本人もその気になって、ちょっと構えてみるものの「あ、やっぱりなかった」と立ち上がってしまうことが多い。どこまでも世話の焼けるヤツである。自分のことならともかく、(あ)にとっては、ルーシーが出すべき物を出さずに次の日に持ち越すのを見過ごすのは、どうも気持ちが悪い。
 バタバタしているうちに、普段、ルーシーに朝食を食べさせる時間になってしまった。いつもなら散歩の後なんだけど、そうすると、また朝食が1時間遅くなってしまう。しかたがないので、散歩に出る前にご飯を食べさせる。
 食後直ぐに運動するのは、人間にとっても、犬にとっても、良くないことらしい。しかたがないからプラプラとゆっくり歩いて、短時間を近所を散歩。いつもならNo.2を済ませるまで時間がかかるのに、今回は即効。
 帰宅後(あ)が遅い朝食を食べていると、ルーシーがしきりに鼻を鳴らす。「ご飯はまだですか?」と訴える。こちらが「アンタ、食べたでしょ?」と言うと「エ〜〜!?散歩の後はご飯でしょうが!なのに、ご飯ないの〜?」とショックを受けた表情。オマエは、私の父親か?
 ちなみに(あ)の父は、ある休日の朝、11:30に朝ご飯を食べ、12:00に昼食を食べていた。「30分しか経っていないのに、もうお腹が空いたの?」と訊くと「12:00は昼飯の時間だろうが」と、至極当然という表情で答えた。
 なんだか、この二人は似てる気がしてきた。こちらが「ホラ、散歩に行くよ」と言う時に「一緒に行ってやらなくもないけど」という表情をするのも同じだし(笑)。