困ったちゃん4

 授業デモの最後に、ルーシーの悪い癖について、Aさんのアドバイスを聞くことができた。悪い癖とは、仰向け抱っこをされたり、足を拭かれたりすると、ルーシーが飼い主に対して歯を剥き唸ることである。ちなみに(あ)は、ルーシーの反撃には遭っていないけれど、(た)は、たまに歯をカチッと鳴らして威嚇されたり、噛まれたりすることがある。
 Aさんに状況を説明すると、やはりルーシーは怖いのだろうということで「私もA先生と同じ意見です。仰向け抱っこと、足を拭くことを切り離しましょう」とアドバイスを受けた。足を拭くときは、ルーシーが立った姿勢でする。足を拭く以外の状況で、仰向け抱っこの練習を増やす。
 元々体を触られるのがイヤなことを伝えると「無理強いはいけませんが、回数を増やすことで幾分慣れてくると思います」とのこと。ルーティンを頑張れば、「体を触られること=気持ちの良いこと」と理解し、少しでも慣れてくれるだろうか。
「犬は目を正面から見られると、習性として脅威に感じます。」とのこと。アプローチをする時は、犬と目を合わせるのではなく、横側から近づくこと。
「ルーシーの場合は、パターン化してしまっている可能性が高いです。」つまり、既に定着してしまっているから、条件反射のように、仰向けに抱かれたり、足を拭かれたりすると、本人の意志にかかわらず、歯を剥き唸ってしまうのではないかということ。そのとおりなのだけど、これまで、考えが及ぶ限りのあらゆる手を使い、褒めたり、スカしたり、脅したりしながら直そうとしてきたのだ。本人もようやくイケナイことだと分かってきた。パターン化してしまったからといって、ここで、あきらめてしまうのか?また、飼い主として、それで良いのだろうか?
まずは、切り離すことから始めよう。最初に歯を剥き唸っても、直ぐに止めれば進歩と考えよう。結果はどうあれ、やれることはやってみないと。
「Iさん(私のこと)、ルーシーを仰向けに抱っこする時、『唸るんじゃないか?歯を剥くんじゃないか?』と思っていませんか?それはダメですよ。ネガティブな考えは犬に伝わりますから。」常に成功をイメージしてやらないと、結果もネガティブなものになってしまうらしい。そういや、常日頃、「頼むから唸るなよ」と念じながら抱いているなぁ。
「やはり犬を信じないといけません。ただし100%信用すると、どこかで裏切られることはありますが(笑)」どこかで裏切られることが分かっていながら、犬を信用し、かつ成功をイメージするのは難しいぞ。この場合、失敗する可能性は99%なのに。
いずれにしろ、やってみないことには何とも言えない。ダメモトで、いや成功必至を信念にガンバレ、私!