今年最初の授業

 久しぶりの授業。私らも、そろそろダンスに本腰を入れないと。
 ルーシーにとって、かねてからの課題であるバック→ターンバック。新技ではないけれど、今ひとつ完成度が低い。バックの時、なかなか離れてくれないのだ。技の規模が小さい。先生曰く「もっと広い場所で、もっと離れる練習をした方が良い」「初速が遅いと、なかなか離れないから、コマンドを出した瞬間、ルーシーの動きを強化しなさい」とのこと。家では頑張って練習したのになぁ・・・。
 先生が首を傾げて「バックの動機が薄いのに、ターンの動機が付いているのは、なぜかなぁ?」と訊かれる。正確なところは分からないけれど、ロープで引っ張りっこをする時、ロープをくわえたルーシーを、コマンドでターンさせているせいかも。ロープをくわえたままルーシーは180°ターンをして、(あ)の足の間を抜けて背後に回り、ロープを引っ張る。ちなみに、そんなに引っ張りっこが好きならと、こちらはロープを手に持ったまま、正面にいるルーシーをコマンドでバックさせ、下がったところでロープを投げてやっているのだけど、こっちは動機付けとしては、効果がないらしい。かえって、ロープをくわえて持ってくるレトリーブが強化された気がする(笑)。なかなか、こちらの期待どおりにはいかないものだ。
 先生が「バックの動きは、股関節の弱い子が筋肉をつける上で効果的らしいですよ」とアドバイス。むむむ、これはますます頑張らないとイカン。
 授業の後、先生と恒例のよもやま話(笑)。話題は「相性の悪い犬と相性を良くする方法はあるか?」である。
 ご近所でよく出会うコーギーは、生来のガウガウ犬らしく、出会うワンちゃん全員にケンカを吹っかける。ルーシーもガウガウ言われるクチなのだが、昔は、顔を背けるだけだったのに、最近になって、自分から先にケンカを吹っかけるようになった。ルーシーが、他の犬にガウガウ言われるのを嫌なのは分かっていたし、自分では、ルーシーをそういう場面に遭わさないように努めてきた。ガウガウ言いそうになったら、別の場所に移動したり、それが無理な場合には、自分の体でルーシーの視界を塞いだりしてきた。ところがコーギーの飼い主さんは、ただリードを引っ張って足早に通り過ぎようとするだけで、自分の犬に注意もしなければ、予防策もとろうとしない。
 ここで(あ)が思うのは、
1)ガウガウ言われるのは、この犬だけではないし、他のワンちゃんの場合は、大概、あらかじめ注意を与えることで、ルーシーもガマンするのだけど。全く接点のない特定のワンちゃんに、ここまで敵意をむき出しにするのはなぜだろう?
2)コーギーを見かけた瞬間に「(ガウガウ)言わないよ」と注意をしているが、それでも言ってしまうことが多い。その場合、ルーシーは叱られるから、これがルーシーのコーギーに対する嫌悪感を強めているのではないか?
3)コーギーの飼い主さんに協力してもらい、お互いが少しずつでも距離を縮めていくことができるか?できるとすれば、どんな方法をとれば良いか?
 先生は、今まで出会った好戦的なワンちゃんの話を例に挙げて
「ルーシーが、そのコーギーにガウガウ言う理由を考えてもしかたがないです。その理由は、ルーシーのみが知る問題です。」
「注意されたのに従わず、そのことで叱られても、コーギーを恨むことはありません。コーギーに対する嫌悪感が強くなるのは、それが原因ではないと思います。しかし、叱った後のフォローは大事です。」
「人間と違って犬の場合、第一印象が悪い相手の印象は、何をしても基本的には良くなりません。要するに、自分の犬にガマンをさせることです。普段以上にコントロールを効かせて、ガウガウ言わさないようにしないと。」
 ・・・コントロール強化ねぇ。考え込む(あ)に、先生はニヤリと笑いながら「これは犬にとって、最大級のガマンです。足を拭かれても唸らないのよりも、ずっと、ずっと大変なガマンです。」
だ〜〜ッ!!そっちの問題もあったんだ。今年も頭の痛い年になりそうだ。