気合いの源?

 時折覗く海外のサイトで、シープドッグのトレーナーによるものがある。彼女は、自分の犬が子犬から成長するのに合わせて、シープドッグのトレーニングを施しており、その内容をニュースレターにして、興味のある読者に配布しているらしい(有料なので、サイトだけ見てるけど)。その中で、最新号の内容の一部が紹介されていた。

 【意志と気合い】
 まず、気合いの源を見つけましょう。私の場合は、上半身の中心で、おそらく横隔膜の辺りだと思うのですが、私自身これを最大限活用したことはないと思います。文字通り気合いを高めると、体でそれを感じます。誰もが持っているものなのです。辛いときにだけ出てくることもあるでしょうし、全く現れないこともあるでしょうが、気合いの源は存在するのです。
始めは些細なことで良いのです。自分の犬にやって欲しくないことを見つけて、それを止めさせることを心に決めます。私は、力ずくで犬を指示に従わせるやり方や、罰を与えることを支持しませんが、ある程度、使わなければならないこともあるでしょう。それは、貴女とご自身の犬との関係によると思います。簡単なことから始めて、成功を積み重ねましょう。ご自分の意志を維持・向上させていけば、自分でも驚く結果が出ることでしょう。
(中略)
 ハンドラーは、犬のトレーニングでこれらの武器を使わずに、その他の道具を使うのをよく目にします。彼らは、自分自身が犬の変化を観察・認識できず、望ましくない習性や行動を止めさせたり、正したりしなかったのに、肉体的な罰を与えたり、ムダ吠え防止のカラーを購入したり、犬を家に閉じこめたままにしたり、保健所に手放したり、他の犬を購入したりします。フラストレーションの原因と責任は自分にあるのに、これを自分では負うことなく、犬に責任を転嫁してしまうのです。
 カラーやトリーツ等の道具に頼りすぎると、結果を引き出す自分の能力に自信を失うことになり、気合いも失われてしまうと思います。自分自身の観察力を高め、気合いの源を見つけることが、犬のトレーニングを救う方法だと思います。

 シーザー・ミランは「オーラで語れ」と言っていたけれど、このトレーナーさんの「気合い」に通じるのかしら?横隔膜の辺りって・・・どこ?丹田はヘソ辺りじゃなかったっけ?ただねぇ、横隔膜だろうがヘソの辺りだろうが、常に意識するのは無理だよなぁ。以前シーザー・ミランの本を読んで、散歩中は自分がクレオパトラになった気分で姿勢良く歩いてみたものの、帰り道には、こっちがヘロヘロだったし(笑)。
 でも、このトレーナーさんが言うことも良く分かるんだよなぁ。我ながらトリーツ依存症だなぁと思うもん。ダンスを始めた1年目の授業でルーシーがストライキを起こした時もそうだった。ルーシーがダンス自体を嫌になるんじゃないかと思って、叱ることができなかった。怖くて怖くてトリーツを大盤振る舞いした。先生も「犬のワガママが原因なんだから、叱って強制的にやらせるべき」とアドバイスしてくれたし、自分でもそれが正しいと分かっていた。それでも、ともかく怖かった。その時の自分の対応で、今までやってきたこと全てを失ってしまう気がして。
 どんな時にトリーツが必要か、どんな時には褒め言葉だけにするかってのが、分かっているようで分かっていないんだろうと思う。だから自分に自信が持てないし、気合いを入れようにも、体のどこか分からないけど、スゥゥゥ〜って抜けちゃうんだろうなぁ。