ハードルは低く

 近頃、教室から足が遠のいている。そろそろ次のダンスを考えないといけないんだけど。というのも夏になると、ルーシーが動かなくなってしまうので、その分スタートを早くしないといけないから。今年の梅雨は短く、暑い時期が長くなるらしい。そうなりゃ動かない時期が長くなるから、ますますスタートを早めなければならない。それなのに、どうも前に進まない。
 前回のダンスは、目標がはっきりしていた。
 1.大きく動く
 2.ルーシーも踊る、(あ)も踊る 
 3.「マテ」を強化して、ルーシーを指示に従わせ動かす
 及第点をもらえそうなのは1だけ。2については、本人は踊っていたつもりだが、全然踊りになっていなかった。3については、本番前に、約2週間をかけて強化して直前は上手くいっていたのに、本番では上手くいかなかった。なぜだかルーシーが本番で焦ってしまい、こちらが「マテ」をかける前に次の動作に入ってしまったのだ。
 前回の発表会以降、担当のA先生だけでなく、他の先生達から改善命令が続出。皆さん、これまで言いたいことは山ほどあったのだろうけど、ガマンして待っていて下さっていたらしい。ところが、こっちは前回の課題の残りもあるし、どんどん課題が増えて、どこから手をつけたら良いやら分からなくなってしまった。いきなりハードルが高くなってしまい足がかりが見あたらない。せめて曲だけでも決めておきたいと、数週間をかけて曲選びに精を出した。
 ところが、ハードルが高くなったのはダンスの内容だけではない。こちらはルーシーのスタミナやスピードが落ちることや、前回のダンスで発見したことを考慮した上で候補曲を選んでいたけれど、先日A先生に新しいダンスの候補曲を聴いていただいたところ、反応が薄い。首を傾げて「『コレ!』というのがないですねぇ。」
 ・・・ダンスだけでなくて、音楽までダメ出し?
 「『ホーシャルー!』とか『アリハー!』とか(インパクトやアクセントのある曲は)ないんですか?」(爆)
 正直言うと、前回踊った曲は(あ)が持っていた最強のカードである。ルーシーができる技に合っているという点では、おそらくジャパニーズ・ルンバ以上に強いカードだ。そんな切り札になりそうな音楽が、そこらへんに転がっている訳がない。あの曲に出会ったことさえ奇跡に近い幸運だ。それに先生に聴いてもらった曲だってアレンジが変わっているとか、かなりレアな(笑)魅力のある物ばかりなのになぁ。
 (あ)のポリシーは「意欲は高く、ハードルは低く」。達成できないような目標を立てても、こっちのフラストレーションが貯まるだけだし。前回できたことだって、次回できるとは限らない。ルーシーが相手だと、出来はアイツの気分次第。毎回ギャンブルだもんなぁ。
 それにしても・・・全く進まんやんけ!